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占い師&朝ドラ『あんぱん』脚本家・中園ミホさんと巡る【運気を上げる高知県3スポット】
NHKの「連続テレビ小説」で、漫画家やなせたかしさんの妻・暢さんを主人公のモデルにした『あんぱん』の脚本を書いた中園ミホさん。実は小学4年生のころからやなせたかしさんと文通し、ご本人と交流したという不思議な縁を持っていました。そんな中園さんがドラマの執筆やイベントで何度も訪れた高知。中園さんは著書の中で「自然の中でマイナスイオンを浴びるのは、最も運が“整う”と言っていい行動です」と語っています。
東西に伸びた温暖な土地は、自然にあふれ、豊かな食を持つ旅に最適の地。中園さんが運気をチャージする、高知のおすすめの場所を巡ってきました。
目 次
01_やなせたかしさんの優しさに触れる 【香美市立やなせたかし記念館】
10歳で大好きな父親を亡くした中園さん。辛かった時、出合ったのがやなせたかしさんの『愛する歌』という詩集の一節だったそう。
―たったひとりで生まれてきて たったひとりで死んでいく 人間なんてさみしいね 人間なんておかしいねー
公園で父親と遊ぶ子供を見ては「なんで私のお父さんは死んじゃったの」とメソメソしていた中園さんでしたが、やなせさんの詩によって「辛いのは自分だけじゃないんだ。あそこで遊んでいる女の子も男の子も、みんなひとりで生まれて、ひとりで死んでいくんだ」という考え方に思考が変わり、10歳の寂しい心にこの上ない救いとなったそうです。
「そんな気持ちを作者のやなせさんに手紙を書いて送ったところ、電光石火の速さでお返事をいただき、そこから文通が始まりました」
文通は4年ほど続きました。その後もやなせさんとのご縁は続き、中園さんの人生における辛い時期、不思議なタイミングで救いの手を伸ばしてくれる特別な存在となっていきました。
詩とメルヘン絵本館にて、やなせさんの映像が流れているモニターの前に立ちどまる中園さん。©️やなせたかし
そんなやなせさんが亡くなったのは2013年のこと。
「お会いできなくなってから何年も経ちますが、ここ数年、世の中にあり得ないと思っていた戦争や自然災害などが起こり、このままでは世界はどうなってしまうんだろうと不安に思うにつれ、やなせさんが生きていらしたらこの事態をどうおっしゃるかなと、頻繁にやなせさんのことを考えるようになっていたんです」
そして60代になって、再び繋がったやなせさんとのご縁がNHK朝ドラの脚本執筆依頼でした。
「やなせたかしさんのお話をずっと書きたかったんです」
と局側に中園さんが提案し、大ヒットドラマ『あんぱん』が生まれました。
アンパンマンミュージアムの4階にある「やなせたかしギャラリー」。初期のものから描き下ろしのタブローまでアンパンマンの世界を展開。Ⓒやなせたかし
そしてやなせさんとのご縁が繋がると『香美市立やなせたかし記念館』に時折足を運び、パワーチャージするようになりました。
「ほとんどの子供が、一度はアンパンマンに夢中になりますよね。うちの息子もご多分に漏れず、保育園に行く際にはばいきんまんの帽子を被らないと行かないという子供でした(笑)。本当は小さい頃にここにつれてきたかったんですが子育てと仕事で余裕がなく、初めて訪問できたのは朝ドラの企画が決まった後。もう泣いちゃうぐらい感動しました。直筆の原稿、暢さんとやりとりした書簡やら、やなせさんの温もりを感じるものがたくさん展示してあるんです。それに子供達が目をキラキラさせながらキャラクターや展示物を見ている姿を拝見するだけで胸が熱くなります」
『香美市立やなせたかし記念館』は「アンパンマンミュージアム」「詩とメルヘン絵本館」「別館」の3つの棟からなっています。「アンパンマンミュージアム」はエントランスに入った瞬間、アンパンマンたちが描かれた大階段(Anpanman meets steps)に圧倒されます。そこにはやなせさんの分身的なキャラクターである“やなせうさぎ”が笑顔で鎮座。中園さんは思わず「やなせさん、お久しぶり」と肩を抱き寄せて記念写真をパチリと。
全4フロアの最上階の4階にはやなせさんの貴重な絵本原画も展示されている「やなせたかしギャラリー」。やなせさんの優しい色使いは眺めているだけで心が温かくなります。地下にはアニメーションでおなじみのアンパンマンたちが暮らす町をジオラマ化した展示。これは圧巻です。「詩とメルヘン絵本館」にはやなせさんが編集長を務めていた『詩とメルヘン』の表紙イラストや挿絵など、やなせたかしワールドを存分に味わえます。さらに別館では年に数回、公募展や地元にゆかりのある企画展などが順次開催されているので、こちらも見逃せません。
館内にはアンパンマンと仲間たちが展示され、子供たちは大喜び。中園さんも階段に座るやなせうさぎと記念撮影。Ⓒやなせたかし
天気がよければ“たたかうアンパンマン像”が建つ芝生の庭で寝転んだり、走り回る子供たちの姿が眺められます。やなせさんが名誉館長として記した挨拶文の一節に「世界中でたったひとつのごく気軽なミュージアム。ぼくはみんなと遊びたい」とあります。平和で誰もが仲がいい、大人も子供も笑顔で笑い声を上げる場所。やなせさんの理想の世界がここにあるのでしょう。
「『ミホちゃん、お腹は空いていませんか?』。会うといつもそう聞いてくださったやなせさんの優しさを思い出し、ここに来ると本当に心が豊かになる気がします」
Ⓒやなせたかし Ⓒやなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV
香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム
住:高知県香美市香北町美良布1224-2
電:0887-59-2300
https://anpanman-museum.net
02_波や自然がつくった風景で心を浄化【安芸市伊尾木洞(いおきどう)】
高知は東西に伸びた700kmにも及ぶ海岸線やリアス式海岸、そしてジオパーク認定地もある、ダイナミックな自然が魅力の土地でもあるのです。そのひとつが『伊尾木洞』。
ここは大昔、周辺が海だった頃に海底が隆起し、波の侵食によって生まれた洞窟です。崖の高さは約5m、全長は約40m。洞窟の先は400m近く渓谷が続いています。
「住宅街からわずかに入った場所なのに、波が作った洞窟があるんです。岩肌にはシダや苔が生えていてまるで別世界。パワースポットですよね。ひんやりした空気と足元の水の美しさ、そして周りを囲む自然の雄大さを、ぜひ実際にあの場所に立って感じてみてほしい」
壁面にびっしりと生い茂るシダ。大地のパワーと圧倒的な植物のパワーが感じられる場所。
四方八方を自然に囲まれ、周りの音が閉ざされる静けさがあります。大正15年にシダ群落すべてが国の天然記念物に指定され、その種類は確認されただけでも40種類以上。予約をすればガイドと一緒に植物の説明などを聞きながら散策することもできます。
伊尾木洞
住:高知県安芸市伊尾木117
電:0887-34-8344(安芸観光情報センター)
https://www.akikanko.or.jp/kanko/iokidou.html
03_参道が海に続く、絶景神社で強運祈願【須崎市鳴無(おとなし)神社】
ホテルを出て、海岸線を西へと走って向かったのは“土佐の宮島”の異名を持つ『鳴無神社』です。天気に恵まれると、この道のりはリアス式海岸が続く絶好のドライブコースに。鳴無神社は須崎市浦ノ内湾を見守るように社殿が建っており、なんと参道は海に続いているのです。海から船をつけ、そのまま参道に入れるつくりになっているからです。この神社は雄略天皇との争いから逃れた一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)が船でこの地に上陸したことが起源とされ、現在の寛文3年(1663年)に再建されたもの。国の重要文化財にも指定されています。
海に向かって続く参道。夏に行われる志那禰祭りは、神輿を載せた船をはじめ、船団で海上パレードが行われる。
「こぢんまりとした神社ですが、なんて清々しいんでしょう。いい気が満ちているし、ここは縁結びの神様として有名。引いたおみくじを海に流すという珍しい風習もあるんです。参道を海に向かい、石段を下りた先から海におみくじをかざすと、あっという間に溶けて消えていきます。この体験はなかなか貴重ですね。都会での毎日に疲れたり、お仕事や人間関係のトラブルを抱えた方は、ここでお参りし、もやもやした心をおみくじと一緒に流したらどうでしょう。スッキリ解消できそうですよ」
おみくじは水にすぐ溶ける地球にやさしい素材を使っている。小さい神社ゆえに木に結ぶには限界があると、このようになったそう。
おみくじの購入は土日祝日と、毎月1日と15日のみなのでご注意を。神社の近くには海産物豊富な高知らしく、新鮮な貝や伊勢海老などの海の幸をいただけるお店がたくさん。ドライブがてら、ぜひ訪ねてほしい場所のひとつです。
鳴無神社
住:高知県須崎市浦ノ内東分
電:0889-49-0674
https://sta2020.com/susaki_info/tourism/757/
04_朝ドラ『あんぱん』の聖地で、 やなせたかしさんに想いを馳せる【やなせたかし・ごめん駅前公園】
旅の最後に中園さんが空港にいく前に立ち寄りたいとリクエストしたのが、連続テレビ小説『あんぱん』でおなじみの場所。やなせさんが実父の死後、小学校2年生から18歳までを過ごした、後免駅近くにある伯父の家『柳瀬医院』の跡地です。今は芝生の広がる公園になっています。アンパンマンたちの石像がかわいらしいベンチが設置され、ドラマ『あんぱん』ファンの聖地となっています。
「やなせさんの第二の故郷と思うと感慨深いですね。弟の千尋さんとの思い出を記した詩が書かれた看板などもあり、しばしやなせさんの思い出に浸りたくなる場所です」
後免町は『あんぱん』を見たファンにとってはたまらない思い出の場所。アンパンマン、ばいきんまんの石像が並ぶ『やなせたかしロード』や、やなせさんの作品やキャラクターが描かれたシャッターアートがあちこちにあるので、それを探しながら街歩きするのも楽しい時間です。
“道信山の夕やけ”とは、やなせさんが弟との思い出を綴った詩。のどかな雰囲気の小さな公園は、近隣の人たちの憩いの場でもある。©️やなせたかし
やなせたかし・ごめん駅前公園
住:高知県南国市駅前町3-2-24
https://anpanman-museum.net/guide/detail08.html
最後に中園さんが「高知でパワーチャージできる」理由をうかがいました。
「高知県は日本全国で森林率が1位なんです(土地面積に対して約83.8%)。海に面した土地が多く、その眺めは唯一無二だし、空も広いから心が自然と解放されます。私はいつも高知に来ると美味しいお料理やお酒をたくさんいただいて元気になります。高知の女性は“はちきん”と言われ、いわゆる男まさりだそうなのですが、皆さん明るくてお酒が強くて(笑)、私は大好き! 一緒にいるだけで本当に楽しいんです」
キラキラと光る鏡のような海。水平線を遮るものがなく、冬場はだるま朝日やだるま夕日が見られる。
2026年の中園さんは、仕事も含めて旅の予定がひっきりなしとか。
「女性の40代って、子育ても仕事も忙しく、私自身もいろいろきつかった時期です。体の変化も起きるし、まだまだ野望もあります。それが50代になると、叶う夢、叶わない夢に自分で折り合いがつけられるようになるから、心が少し楽になります。さらに60代になると子供も巣立ち、自分の時間も増え、経験値も増しているから何もかもが楽。そんな自分時間を使って、自分が心地よいと感じる場所に行って心の元気をチャージするのがいいのではないかしら。足腰が元気な限り、もっと旅に出たいと思います。皆さんももっと旅をしましょう」
PROFILE
中園ミホ(なかぞの・みほ)
東京生まれ。脚本家。日本大学芸術学部を卒業後、広告代理店、コピーライター、占い師の仕事を経て、1988年に脚本家デビュー。2007年『ハケンの品格』が放送文化基金賞と橋田賞を、13年に『はつ恋』『Doctor-X 外科医・大門未知子』で向田邦子賞と橋田賞を受賞。その他の執筆作に連続テレビ小説『花子とアン』同『あんぱん』、大河ドラマ『西郷どん』など多数。また占い師としてエッセイ『占いで強運をつかむ』『相性で運命が変わる 福寿縁うらない』(ともに小社刊)、最新作に『60歳からの開運』(扶桑社)がある。
どっぷり高知旅キャンペーン推進委員会
主要な観光地だけではない隠れた観光スポットや体験、観光ガイド、地元の人々との交流を通じて、気づけば高知にどっぷりハマってしまうような観光情報を発信している。
HP:https://doppuri.kochi-tabi.jp
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撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/藤岡ちせ 取材・文/今井 恵