春旅は食もアートも充実の広島へ。「世界で最も美しい美術館」、牡蠣やクラフトジンなど大人を満たす7スポット

『牡蠣と肉と酒 MURO』焼き牡蠣

美味しいものを食べたい。その土地で大切に育てられてきたものや、人の手の温度を感じる場所にも触れたいーー。そんな気分から始まった広島旅。瀬戸内の恵みを味わう食、蒸留所や牧場に息づくものづくりの姿勢、地域とともに育つコミュニティ、そして「世界で最も美しい」と称される美術館まで。観光地をめぐる旅の一歩先へ…。大人の女性の好奇心を満たす、“広島の今”を体感できる、おすすめスポットをまとめました。

1_絶対にはずせない!”瀬戸内さかな”を存分に堪能できる『鮨 稲穂』

『鮨稲穂』

瀬戸内海を中心に広島近辺で水揚げされた新鮮な魚介、通称「瀬戸内さかな」を使ったお寿司が人気な『鮨 稲穂』。季節によって美味しいネタを見極めるという店主の三原さん。「鮮度の良いものも出しつつ、寝かせることで味が引き立つネタもあるんです」。

魚ごとに完璧なタイミングを見計らい一貫ずつ作られたネタはどれも絶品!ちなみに、米、酢、水までも広島県産というこだわりっぷり。鮨はもちろん、器や設えなどの細やかなところに至るまでこだわり抜いた『鮨 稲穂』の鮨は一食の価値ありです。

『鮨稲穂』

お昼はおまかせ9,900円(税込)のみ。米、酢、水も広島県産にこだわったものを使用した鮨を堪能することができます。

『鮨稲穂』店主

季節によって、美味しいネタを見極めるという、店主の三原さん。鮮度の良いものも出しつつ、「寝かせることで味が引き立つネタもある」と話します。

『鮨稲穂』

自家製のガリや細切りの生姜がアクセントのもずくの酢の物など、箸休めの品も抜かりなく美味しい。

『鮨稲穂』

鮨 稲穂

住:広島市中区胡町5-7 ウィンザービル2階
休:月曜日
公式HP: https://sushi-inaho.com/

2_『サクラオブルワリーアンドディスティラリー』で広島のクラフト酒をテイスティング

『サクラオブルワリー』酒蔵

『サクラオブルワリーアンドディスティラリー』は、1918年に創業し、様々な酒類を製造している蒸留所。こだわりの広島県産原料を用いた純国産ジンやシングルモルトウイスキーの製造工程を、美しい蒸留器やウイスキー樽とともに見て回ります。

広島発のクラフトジン『桜尾(SAKURAO GIN)』は、広島県廿日市市桜尾にある SAKURAO Brewery and Distillery(サクラオブルワリーアンドディスティラリー)が手がけるクラフトジン。蒸留所はもともと1918年創業の中国醸造で、100年以上の蒸留技術を受け継ぎながら新たに「純国産ジン」として2018年に本格的にリリースされました。

柑橘類、ヒノキ、さらに、牡蠣殻......。地域の山海の恵みをボタニカルとして活用しているのも『桜尾』の魅力。ジンの基本的な香り成分である ジュニパーベリー(杜松の実) も使用しており、これがクラフトジンとしての骨格を支えています。

『サクラオブルワリー』テイスティングの様子

店内のバーカウンターで、テイスティング。ヒノキや桜の木を使用した樽で熟成を重ねることで、豊かな自然が育んだ広島ならではのジンを存分に堪能しました。

『サクラオブルワリー』入り口

サクラオブルワリーアンドディスティラリー

住:広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号
休:第二日曜日
公式HP:https://www.sakuraobd.co.jp/

3_『牡蠣と肉と酒 MURO』で広島の食を存分に堪能!

夕食は、『牡蠣と肉と酒 MURO』で広島の食を存分に堪能。築70年以上の木造建築をリノベーションした店内は、柱や梁には昔の面影が残っていて、趣のある素敵な雰囲気。

広島旅 牡蠣

念願の牡蠣は、生、焼き、フライと3種類ともトライ。身はふっくらと厚みがあり、口に含むとミルキーでありながら後味は驚くほど軽やかな牡蠣は、絶品!

広島旅 牡蠣
広島旅 牡蠣

お目当ては広島県産の比婆牛。飼育数が限られているため市場に出回ること自体が少なく、地元でも“特別な存在”として扱われる和牛です。

『牡蠣と肉と酒 MURO』

派手なサシに頼らず、赤身本来の旨みを引き出すのが特徴で、ひと口ごとに肉の繊維から滋味がじわっと広がり、その美味しさは感動もの!広島の恵みを、肩ひじ張らずに味わいたいときに訪れたい一軒です。

『牡蠣と肉と酒 MURO』外観

牡蠣と肉と酒 MURO

住:広島県広島市中区三川町10−13 1階 PLACE内奥
休:木曜日
公式instagram:https://www.instagram.com/hiroshima.muro/

4_宿泊は広島観光の拠点として申し分のない『THE KNOT HIROSHIMA』で

『THE NOT HIROSHIMA』客室

今回の宿泊先は、広島の中心地に位置するライフスタイルホテル『THE KNOT HIROSHIMA』。平和記念公園をはじめ、街の主要スポットへも徒歩圏内で、観光の拠点として申し分のない立地です。

滞在中は14階にあるバー&ルーフトップの利用を忘れずに。広島の夜景を一望しながら、こだわりのお酒とスナックを楽しむ時間は、このホテルならではのご褒美です。

『THE NOT HIROSHIMA』バーカウンター
THE KNOT HIROSHIMA

客室はシンプルで機能的な設え。観光で歩き回ったあとでも、身体をゆったりと休められる空間でした。

THE KNOT HIROSHIMA(ザ ノット 広島)

住:広島県広島市中区大手町3丁目1−1
公式サイト:https://hotel-the-knot.jp/hiroshima/

5_代々木八幡の大人気店から独立開業したシェフがプロデュースしたベーカリーで最高なモーニングを

minagarten(ミナガルテン)

『minagarten(ミナガルテン)』は、地域住民が共同で運営する次世代型のコミュニティ。ベーカリー&カフェ、シェア型のカフェスタンド、本屋さんなどが集まるスペースになっています。もともと植木屋さんと園芸資材の倉庫だったという建物を活用した店内は、地域の方と協力しながら、今の姿に生まれ変わらせたのだそう。天井が高く、サンルームのようなガラス張りの空間に太陽の日差しが差し込み、開放的な雰囲気が気持ちいいです。

目的は『companion plants』。代々木八幡の大人気ベーカリー『365日』や名古屋『terre aterre』などで経験を積み独立した佐藤一平シェフのプロデュースのベーカリー&カフェです。国産の小麦や、広島の食材にこだわったパンがずらり!

minagarten(ミナガルテン)モーニングプレート

モーニング&ランチに提供されるプレートが人気。

カフェスタンドはシェア形式なので、訪れるたびに新たな発見があるのもこの場所ならでは。使い方や関わり方が決められすぎていない分、訪れる人それぞれが、自分なりの楽しみを見つけられるのが『minagarten』の面白さ。

コーヒーを飲みに、お気に入りの器を探しに、本を探しに......。特別な予定がなくても、ふらっと立ち寄りたいスポットです。

minagarten

住:広島県広島市佐伯区皆賀3丁目8−11
公式HP:https://minagarten.jp/

6_まるでハイジの世界!? 絶品アイスクリームを求め『サゴタニ牧場』へ

サゴタニ牧場

絶品アイスクリームを求め、広島市内から少し足を延ばして訪れたのは、自社牧場で草地酪農にこだわり、牛たちを自家牧草で育てている『サゴタニ牧場』。広大な敷地に放牧された牛たちと景色のなんて開放的なこと!子山羊に人参を食べさせていたら、「ここはスイス?ハイジの世界?」という錯覚に...笑

サゴタニ牧場 牛乳

牧草が育つ土の状態にまで目を配り、その環境の中で育った牛から搾られるミルクは、やさしくて雑味のないスッキリとした味わい。牛乳があまり得意ではない筆者ですが、生臭さを感じない新鮮な牛乳は、従来のものとは全くの別物で、牛乳の印象がガラリと変わりました。

サゴタニ牧場 アイスクリーム

アイスクリームを実食。甘さは控えめで、牛乳そのもののおいしさが引き立つ仕上がりで言葉にならないほどの美味しさ。あっという間に食べ切ってしまいました。牧場でいただく出来立てのアイスクリームって”幸せ”を体現した存在ですよね。

サゴタニ牧場

住:広島県広島市佐伯区湯来町大字白砂1207−2
公式HP:https://www.sagotani.net/

7_「世界で最も美しい美術館」最優秀賞を受賞した『下瀬美術館』

下瀬美術館

今回の広島旅でいちばん楽しみにしていた場所『下瀬美術館』。2023年3月に開館したこの美術館は、建築家・坂 茂氏が設計を手がけたことでも知られています。一歩足を踏み入れると、建築そのものが展示物と一体となったような空間が広がっています。ユネスコ本部で創設された建築賞『ベルサイユ賞』でで「世界で最も美しい美術館」として最優秀賞を受賞したそうですが、その評価にも大納得です。

下瀬美術館

訪れたタイミングでは、「SIMOSE新コレクション展—サム・フォールズ、小松美羽」が開催中でした。特に印象的だったのは、サム・フォールズによる、まるで巨大な巻物のような作品。その大きさなんと高さ約3.6メートル、横幅はなんと45メートル越え!(現在の会期は終了しています。)

今回の旅の目的地として、『下瀬美術館』を選んで本当によかった。アートが好きな人はもちろん、建築や空間に惹かれる人にも、ぜひ体験してほしい美術館です。

下瀬美術館

下瀬美術館

住:広島県大竹市晴海2丁目10-50
営:9:30〜17:00
休:月
公式HP:https://simose-museum.jp/

牡蠣や比婆牛といった広島ならではの味覚、牧場や蒸留所に息づくものづくり、地域に根ざしたコミュニティ、そして建築とアートが見事に融合した美術館。観光名所をなぞるだけでは出会えない、今の広島の魅力がぎゅっと詰まったスポットを紹介してみました。広島を、春先のおでかけの選択肢に加えてみては?

取材・文/松村 開

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