【60代の大人旅エッセイ】マイカーを手放し旅も身軽にシフト。旅慣れた人の2泊3日スーツケースの中身

マチュア世代の旅をもっと豊かにしてくれるような一冊をご紹介!著書『60代大人暮らしの衣食住』が人気の主婦・小暮涼子さんによる新作『60代 大人旅の愉しみと工夫』は、人生後半の旅のかたちをテーマに、2泊3日の国内旅行モデルケースや日帰りお散歩旅、旅の持ち物、着回しコーデなど小暮さんの旅行スタイルを存分に感じられるエッセイです。
プランは柔軟に、ひとり行動も楽しい!上高地&安曇野と雑貨店をめぐる松本 に続いて、旅の持ち物について紹介します。
ガイド本ではない、「心が豊かになる人生後半旅」エッセイ

著者 小暮さんによる写真と文で綴り、飾らない語り口と美しい写真も魅力!
『60代 大人旅の愉しみと工夫』で綴られているのは、体力と費用を抑えつつ、60代がいかに旅行とお出かけを楽しむか。その日の天候に合わせてスケジュールを柔軟に変更したり、夫婦旅でも“解散”する時間をつくったり。旅行をより豊かに身軽にする、知恵と工夫が盛りだくさんです!
今回は〈クウネル・サロン〉の読者のために、本書の中から一部記事を抜粋して前後編でお届けします。後編は、小暮さんが選ぶ「旅の持ち物〜泊まり旅のとき」をご紹介。
※これより下の記事は『60代 大人旅の愉しみと工夫』(主婦と生活者)からの抜粋です。
極力少なめに!2泊3日国内旅行の持ちもの
我が家は郊外ではありますが駅からは近く、普段はほとんど車に乗ることがなく、せいぜい月に一度ほど。維持費のことも考え、昨年11月に車を手放しました。そんなわけで今後、旅は電車での移動になるため極力荷物を減らしたいと思っています。ここでは夫とのこれからの2泊3日旅を想定して荷造りをしてみました。

『無印良品』のスーツケースを愛用。
荷物はそれぞれコロコロのついた小さめのスーツケースにひとつずつ収めます。スーツケースはタイヤが壊れたときにスペアが入手しやすそうなので『無印良品』のものにしました。

メイク道具は『アニエスべー』のポーチに。読まずに帰ることもありますが、本はいつも1冊持って行きます。小説よりもエッセイを選ぶことが多いです。
持ち物としては、まずは忘れたら困る化粧品。化粧水やクリームは、小さい容器に詰め替えたものを、旅行用の小さな洗顔石鹸とまとめてポーチに入れます。次にメイク道具は、旅行当日の朝にメイクをしながらブラシなど使い終わったものから順にメイク用ポーチに入れていきます。

薄手でかさばらない服をストールやカーディガンで調節します。
そして着替えの服。行きと帰りは同じボトムにして荷物を減らす作戦です。靴下や下着も最低限の量にして、これまでの旅でも靴下は初日に手洗いして帰る日にまた履くことも。けれどホテルの浴衣は苦手なので、パジャマがわりにしているTシャツとパンツは持参します。
温度調節に薄手のカーディガンやストールも必ず1枚は携えて。マイカーでの旅では替えの靴なども積み込んでいましたが、荷物を軽くすることが道中の安全のためにも最優先になりますね。
あって嬉しいフォークとビニール袋

フォークやビニール袋のセット。ゆっくりしたいときは部屋でお弁当を食べることも。
そうそう、ホテルの滞在中に外で買ってきたケーキなどを食べるためのフォークを持って行くと便利です。人気の観光地ではどこのお店も混んでいるので、テイクアウトをして部屋で食べるほうがくつろげることもあり。フォークと一緒にビニール袋も持っていくとゴミをまとめるのに重宝します。

スーツケースでの移動では、財布や携帯はすぐに取り出せるようポシェットに。充電ケーブルも忘れずに。
スマホの充電ケーブルは、昔手作りした小さな袋(子どもが幼稚園で使っていたコップ入れだったかな?)に入れて持って行きます。派手な柄でパッと目につくので、充電ケーブルの使用中は脇に置き、スーツケースにしまうときは袋に必ず入れるようにすると、持ち帰り忘れの予防になります。年齢的にもうっかりが多くなったので、気持ちよく旅を終えるためにも忘れ物には気をつけています。
PROFILE
小暮涼子(こぐれりょうこ)
子ども3人を育て上げ、リタイアした夫とふたり暮らし。雑貨や道具、おしゃれが好き。Webマガジンでのコラム連載をまとめた初の著書『60代大人暮らしの衣食住』が好評発売中。なにげない日常をつづったインスタグラムも人気。
大人旅のヒントが満載の本、好評発売中!

60代 大人旅の愉しみと工夫
備忘録として始めたインスタグラム投稿がやがてWebの人気連載コラムとなった、主婦・小暮涼子さんによる、シニア旅をテーマにした一冊。「人生後半は消費だけを目的とするのではなく、心が豊かになる物の見方や日々の過ごし方を意識することで幸せを得られる」という、昨今のシニア本ブームの核となっているマインドを旅という切り口で展開。
『60代 大人旅の愉しみと工夫』(主婦と生活者) 1,540円