お金かけずに相当楽しい。目をつぶってGoogleマップで指差した街を探検してみたら

〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー、整理収納アドバイザーでエッセイストの青木美詠子さんが近場の「知らない街」へ。目をつぶってGoogleマップで指差した場所に行ってみるという、「ダーツの旅」方式です。知らないから楽しい、知らないから発見がある。

人生の終盤になれど、近場に知らない場所が多いことに気づき

所ジョージさんのテレビ番組「笑ってコラえて!」の「ダーツの旅」ってご存知ですか?地図にダーツを投げ、ささった場所に旅をするもの。知らない土地にふらりと行く人気企画です。

私も知らない街を歩くのは大好きで、たまに出先でやることもありました。が、人生の終盤をむかえ、「東京にいても、降りたことのない駅が多すぎる」ことに愕然。少しでも知らない街を歩いてみたいと、30数年来の友達でイラストレーターの川原真由美さんと「ダーツの旅」風をやってみることに。

とりあえずパソコンにグーグルの地図を広げ、目をつぶって指を差してみました(やや知ってる地域に当たったのでやり直し。何回やってもよいかと)。

中央線より北は、わりと未知です。

そのあたりの地図を拡大すると、「ときわ台」というかわいい名が目につき、調べたら「板橋の田園調布」とも言われているとか。東武線もほぼ初めてなので決定。

目的地は板橋の「ときわ台」

延々と住宅地でも困るので、「ランチとカフェ1軒」だけアテをつけようと、「食べログ」で検索しました。実は私、写真でおいしそうか、わりと当てられるので、調べるのは好きなのです(点数は見ず。口コミはざっと)。

川原さんとは、天気予報を見て日時だけ打ち合わせ。長年の付き合いで、お店の候補はまかせてもらい、いざ当日!朝10時に高円寺駅で待ち合わせ、バスに乗りました。今はスマホの地図に目的地を打つと、すぐ詳細な経路が出て便利です。知らないバスも新鮮でした。

知らないバス停で降ります。

候補の洋食屋さんまで、地図を見ながら散歩。川がありました。

名残の桜がきれい。

「どこで区切る?」と思った看板。「中板橋」の略ですね。

八百屋さんがあったり、のどかで住みやすそうな地域でした。「大山」駅まで歩き、「洋食専門店 かわしま」へ。開店の11時半すぎに着きましたが、もう3組の地元っぽいお客様が。そして口コミにもあった数量限定の「豊洲ランチ」を注文。これが絶品で、ふたりで「うまー!」とうなりました。

豊洲市場で仕入れるという魚介。白身はフワフワ、揚げたて、軽い!人生で何本かの指に入るフライでした。後でご了承を頂くため、お電話したら、ソースなども手作りでおひとりでつくられているそう。「こういうお店も、知らなかったら、ずっと知らないで生きていくわけだよね」なんて話しつつのランチでした。

エビフライ、クリームコロッケ、副菜もおいしい!

そこから、また散歩。結局3駅分を歩きました。

電車には乗らなかったけど、かわいい駅舎。

途中、疲れて座りたくなり、候補のカフェはまだ遠いため、再度検索。グーグルの地図に「近くのカフェ」と打つと、バーッと出てきます(開くと写真や口コミも)。やや不思議なカフェで休憩しました。

個人店で、お菓子を買ったりも。

そこから大きな公園を目指すも風が強くなり、挫折。「ときわ台」駅のほうへ引き返したら、雰囲気のある静かな神社が。ふたりでお参りしました。

神社に入っていく川原さん。

その後、調べていたカフェのひとつに遭遇。とても落ち着く空間でした。地元の方が静かに本を読んだり、マスターと少しお話して帰ったり。お茶とサンドイッチ、ケーキも秀逸(しかもお安い!)。こちらも後でお電話したら、取材は数年前から受けていないそう。地元の方の憩いの場と理解しました。

夕方になり、近くのバス停へ。よく歩きました!

並んでいる人に行き先を確かめて。

もうすぐ夕焼け。

やってみたら楽しかった、行き当たりばったり散歩

これにて、「知らない駅の旅」終了!川原さんも楽しかったようです。私の感想は、こんなに近くで、こんな新鮮な気持ちになれ、こんなに楽しめるんだということ。今でも風景や味わいを思い出します。また遠くの観光地に泊まるよりは、お金のかかりにくい趣味にもなりそうだし、歩くから健康にもいいですよね。

多少アテをつけていきますが、偶然を楽しみ、地元感を味わうのがポイントかも。確立された人気エリアに行くより混んでないし、なんだか、ほのぼの感も残りました。近くの知らない駅に降り立ってみませんか。

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この記事の
プレミアムメンバー

青木美詠子

1963年生まれ。整理収納アドバイザーの資格をもち、オンラインを中心にセミナーや個人へのお片付けサービスも行う。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。
https://www.aokimi.com/
Instagram:@aokimieko1616

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