【いま巡りたい街】清澄白河…コーヒーとアートの街のおすすめスポット(後編)
今注目を集める東京の5つの街。地元を愛する達人に、地元民だからこそ知る隠れたスポットやとっておきの楽しみ方を聞きました。清澄白河は大きな公園のまわりにコーヒーショップが点在する「聖地」。ギャラリーが多く、アートも根付くクリエイティブな街です。そんな清澄白河のガイドは料理研究家の近藤幸子さん。後編は和食から中華までグルメスポット盛りだくさん!
目 次
『天竜』割烹の味が気軽な値段で 早いもの勝ちの和定食ランチ。
静岡・天竜川出身の小池優さん夫妻が営む割烹。本格的な和食が手ごろに味わえるランチは近藤さんも大推薦。
特に人気なのは上質なトロや白身の魚など7種の刺身と天ぷらがセットになった〈昼御膳セット〉。夜は予約のみで、夏場は天竜川名物の〈天然鮎のコース〉(1万1,000円)、春は山菜、冬はアンコウやフグなど、季節の美味が堪能できます。
天竜
住:江東区清澄3-3-28
営:11:45~13:30(ご飯が無くなり次第終了)、18:00~21:00(夜は要予約)
休:土・日曜、祝
『楽庵』静かな時を過ごせる 中国茶ティールームギャラリー。
今年で20周年を迎えるアートギャラリーと中国茶のティールーム。清澄通り沿いに建つ築約100年の「清澄長屋」の一角にあり、窓の外には清澄庭園の景色が広がります。中国で茶芸師の資格をとった店主・斉藤さんのこだわりで丁寧に淹れる中国茶は、香りも味も最高。
「おしゃべりが楽しいマダムは、私の『清澄の母』的存在です」(近藤さん)
楽庵
住:江東区清澄3-3-23
営:11:00~18:00
休:火曜・水曜
楽庵公式HP 楽庵公式インスタグラム
『O2』ちょっと特別な日に行きたいおしゃれなモダン中華。
清澄白河で生まれ育ったオーナーシェフ・大津光太郎さんが手がける創作中華の人気店。旬の食材を主役にした唯一無二の中国料理と自然派ワインを楽しめると、食通たちからも熱い支持を集めています。「記念日などに行きたい素敵なお店です」(近藤さん)。
メニューは基本、〈おまかせコース〉8,250円~。シェフのこだわりと個性を生かした料理は、訪れるたびに感動と発見があるはずです。
O2
住:江東区三好2-15-12 峯岸ビル1F
営:17:00~23:00
休:月曜・不定休
O2公式インスタグラム
『清澄白河 フジマル醸造所』「ワインを日常に」がコンセプト 都内ではレアなワイナリー併設。
契約農家の新鮮で良質なブドウを集め、1階のワイナリーでワイン造りを行っています。2階のレストランでは、日本の素材を活かしたイタリアンベースの料理を楽しむことができます。「よく近所の友達とランチに伺います。フレッシュなワインが楽しめるので嬉しいです」(近藤さん)。
お店だけでしか味わえない、ドラフトビールならぬ、生のドラフトワインをぜひ。
清澄白河 フジマル醸造所
住:江東区三好2-5-3
営:11:30~15:00、17:00~23:00
休:月曜・火曜
フジマル醸造所公式インスタグラム
元倉庫や工場など、天井が高く広い物件が多いことで、焙煎機を置いたコーヒーショップが次々と生まれ、「コーヒーの街」となったのはご存知の通り。ものづくりをしている住人も多く、クリエイターたちが繋がることで、また面白い街の空気感をつくっているのでは?と近藤さんは分析します。
「チェーン店がほとんどないのも清澄白河ならではかも。こだわりの詰まった個人商店が多く、住人の私でもお散歩をする度に発見があるんですよ」
ガイド紹介
近藤幸子/こんどう・さちこ
シンプルなのに、気の利いた料理を提案。著書『やめレシピ がんばらなくてもおいしいごはん』(主婦と生活社)など、忙しいときでもがんばりすぎずおいしく作れるコツを研究。Instagram:@oishisyumatsu
『クウネル』2024 5月号掲載 写真/松村隆史、有坂政晴、取材・文/鈴木麻子、阿部里歩
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『クウネル』No.126掲載
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