【新潟】ワインと向き合う1泊2日。ぶどう畑が一望できる宿〈カーブドッチ〉で贅沢ステイ

週末、東京駅から上越新幹線に乗って新潟へ約2時間のショートトリップ。9ヘクタールの広大なぶどう畑に囲まれたワイナリーで、とことんワインを堪能する極楽旅の始まりです。

まるでヨーロッパ?!ワイナリーに泊まるという贅沢

ぶどう畑の中に佇む宿。

Winerystay TRAVIGNE(ワイナリーステイ トラヴィーニュ)

ラグジュアリーなラウンジでチェックイン。黒を基調にした家具はいずれも欧州から買い付けたもの。

新潟駅から無料の送迎バスを利用し、向かうこと約50分。今回滞在するワイナリー〈ワイナリーステイ トラヴィーニュ〉に到着。突如現れるぶどう畑に圧倒されつつチェックイン。

早速ウェルカムドリンクとしてスパークリングワインをいただきました。目の前に広がるぶどう畑を眺めながら、非日常の世界へと引き込まれていきます。

鍵のデザインも一つ一つ違うもの。細やかな心遣いを感じます。

2階にある「みつばち」のお部屋。

お部屋には、鍵と同じデザインのエチケットが施されたワインボトルが。

今回宿泊したのは「みつばち」というお部屋。部屋ごとにそれぞれ異なる動物の名前が付けられていて、地中や水中にいる動物の名前が1階、羽や翼の生えた動物の名前が2階になっているという遊び心も。これらの客室名は、カーブドッチワイナリーで作られているワイン「どうぶつシリーズ」ともリンクしていて、運が良ければ購入することも。(生産数が少なく、随時販売しているものではありません。)

見晴らしの良い客室からは一面のぶどう畑とワイナリー全体が見渡せます。イエローカラーで統一されたインテリアは、「みつばち」をイメージ。各部屋でカラーリングやインテリアの種類が異なるのも、一層特別感を感じられて良いですね。オーガニックの世界ブランド〈AVEDA〉で統一されたアメニティも嬉しいポイントです。

ラウンジでは、コーヒーや紅茶などのソフトドリンクの他、チェックイン後の16:00から19:00までその日おすすめのワインを無料で楽しむことができます。この日用意されていたのは「2022 ミリュ ルージュ」の赤ワイン。華やかなベリーの香りと、少しキャラメルような香ばしい甘さを感じる飽きの来ない味で、軽やかに飲める一杯でした。

ワインが主役!旬の食材を使った絶品フレンチに舌鼓。

ぶどう畑を前にしてのアペリティフ。「FUNPY」シリーズの泡は、名前の通り楽しくハッピーな飲み心地。

乾杯酒の「ブランドブラン」は、キレのある酸が特徴。青リンゴのような爽やかで、明るく生き生きとした味わい。

「のどぐろのブリュレと茄子のコンポート」脂がのりすぎていない今の時期に、バルサミコジュレと合わせてさっぱりと。

「魚野川 鮎のフリット 枝豆のピュレとたでのアクセント」サクサクの生地の中には、ほっくり柔らかな鮎の身。肝の苦味、骨のクリスピーさを生かすため、一度解体して別々に調理しているのだそう。鮎の頭を乾燥してとったお出汁と、赤ワインソースを合わせて。

「2022 ツヴァイゲルトレーベ」ラズベリーのような酸味が特徴の軽快な赤。

「カベルネ ソーヴィニョンの枝葉で燻した牛肉のロースト」

地下に熟成庫があるレストランの中でいただくディナーは、季節の食材を活かした9皿のコース。ペアリングには、カーブドッチワイナリーで作られた6種のワイン(アペリティフ除く)を楽しむことができます。ワインで作ったソースや、葡萄の枝葉を使ったお料理など、ワイナリーならではのお料理も。

今の時期におすすめ ワイナリーツアー

今の時期は一人2,200円で楽しめるワイナリーツアーもおすすめ。ぶどう畑、醸造室、樽熟成庫、地下セラーなど、ワイン造りの中心となる場所を巡りながら、ワインの魅力を改めて知ることができます。ツアーの後にはワインショップでのテイスティングタイムも。

収穫前であれば、葡萄の実を見学することも!一粒食べさせていただいたのですが、糖度が高くお店でフルーツとして売っている葡萄と比較してもあまり違いがないほど甘くて驚きました。

地下にある樽熟成庫。フランス製のオーク樽で半年〜1年ほど熟成させ、ワインに香りや色のお化粧を施します。

貯蔵庫には約10万本、40種類のワインが貯蔵されています。お部屋の名前になっていた「どうぶつシリーズ」もありました。

カーブドッチのシグネチャーでもある「サブル」。フランス語で「砂」という意味。砂地を土壌として育てられた葡萄を使っていて、この土地そのものを味わってほしいという想いを込めてつけられた名前なのだとか。

「サブル」の白をテイスティング。滑らかな口当たりで透明感がありながらも、異なる品種を組み合わせているからか独特な奥行きと複雑さがありました。

「ワイナリーステイ トラヴィーニュ」

住:新潟県新潟市西蒲区角田浜1661
電:0256-77-5460(受付9:00~20:00)
https://www.docci.com/

日帰りでもたっぷり楽しめる、更なる魅力

ワイナリーツアーの他にも、徒歩5分の敷地内の中に、ショップやレストラン、スパなど宿泊せずとも楽しめる施設が満載。日帰り訪問時におすすめの場所を一部ご紹介します。

「プリエール」
天然石をふんだんに使った手作りのアクセサリーや、ヨーロッパ各地から直輸入したお洒落な雑貨が並ぶ店内。少しずつ表情の違う石の中から、お気に入りを探すのも楽しい。店主の安立 奈緒子さん自ら手がけるアクセサリーの制作過程を見ることも。

「プリエール」

営:10:00~18:00
休:火曜
電:0256-75-9040
https://priere.shopinfo.jp

「ワインショップ」
敷地の中心にあり、カーブドッチワイン各種、ワインに合う食品などが販売されています。1杯300円から。ワインの試飲も可能。

「ワインショップ」

営:10:00~17:00
休:なし
電:0256-77-2288

「ヴィネスパ」
自家源泉を持つ温泉やレストラン、約4000冊の本が並ぶブックラウンジを備えた複合施設。本はすべて新刊本で、自由に手に取り読み購入することができます。湯上がりにソファーで読書する安らぎのひととき、つい時間を忘れてしまいます。

「ヴィネスパ」

電:0256-77-2226
カフェ入館料 ¥1000(ワンドリンク付き)
平日夜間(17:00〜22:00) ¥800(ワンドリンク付き)

写真・文/久保田千晴

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