秋からお取り寄せ解禁!「京都随一」と評判のとろける『亀屋則克』わらび餅
叔母にあたる森田洋子さんが『亀屋則克』の三代目に嫁いだことから、少女時代から四季折々の和菓子に親しんできたという山上さん。
「幼い頃は小豆が苦手でしたが、ここのこしあんを食べて以来、おいしさに目覚めて。小さな世界にその時季だけの繊細な色かたちが表現されていて、どんどん惹かれていきました。銘菓〈浜土産(はまづと)〉のほか、葛焼き、黒糖のきんとん、お正月の〈花びら餅〉などが好きですね。お茶席で供されることも多い、少し特別なお菓子なのでお客様のときにお抹茶を点てて一緒に楽しむことも」
秋からお目見えするとろけるような口どけの〈わらび餅〉もお気に入りで、一般的なものとは異なり、中にこしあんが入っているのが特徴。御進物として用意することも多いといいます。
亀屋則克
住:京都市中京区堺町通三条上ル
電: 075-221-3969
https://www.kameyanorikatsu.com/
山上公実(やまがみひろみ)
家庭料理研究家。実家は鮮魚と乾物を扱う食料品店。家庭料理教室や季節の仕込み事の講習会などを開催する「キッチンみのり」を主宰。おばんざいや薬膳の知恵を取り入れた料理を提案。http://kitchen-minori.com
写真/石川奈都子 取材・文/野崎泉