世界のおいしいを知る料理人が選ぶ。 素材への愛が溢れる「おやつ」2品

世界や日本を巡り、たくさんの美食に触れてきた出張料理人の岸本恵理子さん。おいしいに敏感な岸本さんがときめいた、おやつのお話です。

岸本恵理子/きしもとえりこ

広告代理店勤務後、イタリア各地のレストランで3年間の修業を積む。帰国後は個人宅への出張料理、 イベント出店、広告や映画での料理製作、レシピ監修など活躍中。 Instagram:@eritin_on_the_earth

差し上げ菓子『琴松堂』の<ゆずっ子>

愛媛県の老舗和菓子屋が作る、最高級のこだわり素材を使った伊予路銘菓。白餡を薄く寒天でコーティングし、ちょこんと柚子のマーマレードがのった愛らしい姿にときめく。飴玉くらいの小さな粒で、一口ぽんと頬張ると、やさしい甘さと柚子の香りが広がる。(1箱21個入756円)

幼い頃から、日本各地のさまざまな土地で暮らした背景をもつ岸本恵理子さん。大人になってからはイタリアで修行を積み、さらに旅行の経験も豊富。その土地ならではの食体験を通して、自身の料理で表現しています。差し上げ菓子の定番は、幼少期に過ごしていた愛媛の伝統銘菓。

「一口で食べられる、ゆずっ子。日持ちもするし、気取らない素朴さが相手にも気を遣わせない。でも、とってもおいしくて、『これ食べよう』と広げたら、みんなで話しながらポイポイ食べてしまいます。誰に差し上げても、みんなファンになります」

『琴松堂』の<ゆずっ子>

住:愛媛県喜多郡内子町小田119
電:0892-52-2045

普段のおやつ『パリセヴェイユ』の<クイニー・アマン>

フランスの名店で修行を積んだシェフの金子美明氏が、自由が丘に構えたスイーツ店。クイニー・アマンは、バターと砂糖をたっぷり使った、仏ブルターニュ地方の伝統的な発酵菓子。同店では、他にもケーキや焼き菓子などを求めて、連日行列が絶えない。(1個450円)

そして、大好きなおやつは、創業時から家族で通ったという人気スイーツ店のクイニー・アマン。「バター愛に溢れる私の大好物です。キャラメリゼのサクサクとした食感のあとに、バターのおいしさがじゅわっと広がります。

買ってすぐ食べられるのが、自分用のおやつの特権。焼き上がりが一番おいしいので、できるだけ早めに食べるのがお決まりです」

『パリセヴェイユ』の<クイニー・アマン>

住:東京都目黒区自由が丘2-14-5
電:03-5731-3230

『クウネル』2023年5月号掲載
写真/近藤沙菜 取材・文/阿部里歩

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『クウネル』No.120掲載

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