きれい色コーディネートがとてもお似合いのマダム・チェリーさん。好きなものを長く大事に着るために、収納や服の買い足し方にも自分なりの工夫があるんだとか。素敵な着こなしの秘訣をうかがいました。
マダム・チェリー
芦屋のカフェ「ラ・スリーズ」オーナー。75歳にしてブランド「レジィーナロマンティコ」のモデルを務める。著書『マダム・チェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」』が発売中。
毎年同じふうには着ない。どこかに今年らしさを薫らせて
「コーディネートは毎朝、その日のお天気や気分に合わせて選び、ベッドの上に並べます。一日の始まりにおしゃれを考えるのは楽しいですよ」というマダム・チェリーさん。
寝室のクローゼットには、デイリーに着るトップスとボトムス、小物類が整然と収納されています。コートやドレスなどの大物は「納戸」と呼ぶ家族の収納部屋に。そこから必要な服をシーズンごとに入れ替えるのだとか。揃いのハンガーに掛けられた服、小窓付きの収納箱に入った靴、むきだしバッグなど、どこに何があるかひと目でわかる明快さ、取り出しやすさがマダム・チェリーさん流収納の極意。そして、何より目を引くのが鮮やかな色です。
色のもつエネルギーが毎日のおしゃれの源に。
「きれいな色をてんこ盛り!が私の信条。きれいな色を着ると、気持ちが華やぎ、元気になれます」。さらに「とりあえず」や「着るかもしれない」ではもう買い物はしないと明言。むしろ20年、30年と大切にしている「セルフ・ヴィンテージ」が、現役で活躍しているとマダム・チェリーさんはいいます。
「好きな服は大切にして、ずっと着続けたいと思います。古く見えないよう、工夫して着ることが大事ですけれど。だって好きなものが、いちばん自分に似合うもの。そう信じていますから」
写真/HIJIKA SIGNO 取材・文/河合映江 再編集/久保田千晴