【ファミリースナップ】ファッションのプロ2組登場。カジュアルを昇華したモノトーンコーデが素敵です

 親子、姉妹、夫婦......。家族だからこそ共有できるおしゃれの楽しみ方とは?ファッションスナップを夫婦の中山まりこさん&地主 晋さん・イルケル カイセリリオルさん&英恵 カイセリリオルさんにご紹介していただきました。

一緒にいて心地いい、夫妻の成熟したおしゃれ。

「彼女の、服と真摯に向き合う情熱やエネルギーには脱帽」と夫の晋さんが言う通り、「スピリッツやパワーを感じる服でないと絶対に買わない」とまりこさん。

「いつか着こなしてみせる!」と何年も寝かせている服もあるそうですが、この日選んだ1着は『シャネル』のツイードジャケット。「ヴィンテージの風合いとオーバーサイズ感があってラフに着られるので、カットオフした革パンでテイストミックスしました」

(右)ジャケットは昨年購入。「フワッとしたツイードが今の気分」。合わせたパンツは「あえて裏地が見えるようにラフにカットオフした」7年ほど前の『マディソンブルー』。バレエシューズで軽快に。

(左)ライダースジャケットは『バックラッシュ』とコラボした『マディソンブルー』。ゆったりした『ロエベ』のパンツや、可愛いベアがついた『ラルフローレン』のシューズがリラックス感を演出。

「2人ともおしゃれのベースはアメカジ」という晋さんは、「独特のツヤやしなやかさがある大人のライダースには、デニムではなくワイドパンツが合う」と、スカーフやオペラシューズでエレガントに。

「彼も洋服のいろはを知っているから安心感があるというか、決めすぎないところが隣にいてリラックスするんです」とまりこさん。真似できそうでできない成熟したスタイルは、おしゃれが心底好きゆえの賜物。

中山まりこ/なかやま・まりこ

妻 60歳
『マディソンブルー』デザイナー・ディレクター

スタイリストとして活躍したのち、ハイカジュアルをコンセプトに自身のブランドを立ち上げる。2月7日青山に旗艦店を移転オープン。

地主 晋/じぬし・しん

夫 66歳
『マディソンブルー』取締役・フォトグラファー

フォトグラファーとしてファッション誌、ミュージックビデオ、広告で活躍。2014年の立ち上げ時に『マディソンブルー』に参画。

服好きとミニマリスト、互いの個性を尊重する夫婦。

ファッションディレクターという仕事柄、シーズンごとに様々な服を着こなす英恵さんと、ミニマリストで服をあまり持たないトルコ人の夫イルケルさんは結婚2年目。

「元々メンズの服をオーバーサイズでゆるっと着るのも好きなので、私の服を彼が着ることも。クローゼットの割合は圧倒的なバランスで保たれています」と英恵さん。この日イルケルさんが着ていたブルゾンも実は英恵さんのもの。

(右)『チャンピオン』のパンツ、『アディダス』のスニーカーに英恵さんから拝借した『プラダ』のブルゾンを羽織ったスポーティなスタイル。白Tシャツ×黒カーディガンのモノトーンレイヤードも素敵。

(左)オーバーシルエットのツイードジャケットとブラウスは『デパリエ』。ショートパンツは『ミュウミュウ』のパンツをカットオフしたもの。『ディオール』のロングブーツを合わせてバランスよく。

彼女はいろんなテイストのファッションを自分らしく楽しんでいて素敵」と、微笑みながら英恵さんを見つめるイルケルさんの眼差しには愛情たっぷり。お互いそれぞれのスタイルを持ちながら、2人揃って出かける時にはコーデを打ち合わせすることもあるのだとか。

「お互い黒が好きなのでモノトーンで合わせる機会が増えました。おしゃれは自分のためのものでしたが、時には夫と共有するのも楽しいですね」

英恵カイセリリオル/はなえ・かいせりりおる


ファッションディレクター

ファッションディレクター・バイヤー・コンサルタント・エシカルコンシェルジュなどファッションを軸に多岐に渡り活躍。

イルケル カイセリリオル/いるける・かいせりりおる


3Dアーティテクチュアル アーティスト

トルコ出身。9年前に来日し一昨年英恵さんと結婚。仕事のほかに自分のための3Dアートやピクセルアートの制作活動も行う。

『クウネル』2025年3月号掲載 写真/玉井俊行(中山さん・地主さん夫妻)目黒智子(カイセリリオルさん夫妻)、取材・文/吾妻枝里子、黒澤弥生、矢沢美香

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『クウネル』NO.131掲載

パリ・東京おしゃれスナップ187

  • 発売日 : 2025年1月20日
  • 価格 : 1080 (税込)

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