『ユニクロ』や『無印良品』をさりげなく取り入れ。シルバーヘア夫婦のコーディネートなど【ファミリースナップ】

親子、姉妹、夫婦......。家族だからこそ共有できるおしゃれの楽しみ方とは?ファッションスナップを、つちやまりさん&由美さん&和子さん母娘、津曲久美子さん&公夫さんご夫婦ご紹介していただきました。
個々の感性とセンスを認め合う母&姉妹。
お互いに忙しくて会うのは久しぶりという土屋ファミリー。元々アパレル関係の仕事をしていた母・和子さんですが、娘たちに伝えていたのは、ファッションセンスよりも、まずは姿勢と歩き方だったそうです。
「また猫背よって、しょっちゅう背筋を正させられていましたね」と由美さん。一方のまりさんは「15歳の誕生日に5センチヒールの靴を買って渡されて、こうやって歩くのよ、とリビングで歩き方の練習をさせられた」そうですが、和子さんは「そうだったかしら。全然覚えてないわ」と。でもそれに感謝していると姉妹はいいます。

(左)コートは大人カジュアルのブランド、『Hayama Time』。ニットは『ユニクロ』、 ハリのある『ユナイテッドアローズ』のスカートは友人のフリマで。ヨットグッズ『HARKEN』の防水ポーチをクラッチバッグに。
(右)『TICCA』のコートはグレンチェックとのリバーシブル。野口アヤさんのパンツを差し色に。インナーと靴は『ZARA』、ゼブラ柄のバッグは『GIANNI CHIARINI(ジャンニキアリーニ)』
(中)約10年愛用の『トゥモローランド』のワンピースに『アニエスベー』のコート。5年前にスペインで購入したバッグとイタリア製のブーツ。ネックレスは『マックスマーラ』。ピアスは3人ともまりさんのハンドメイド。
「特に海外では姿勢や歩き方で判断されちゃうし、今も歩き方がきれいだねと褒められます」
子供の頃の服はすべて黒などのシックな色だったりとおしゃれの英才教育を受けて育った姉妹ですが、それぞれの分野で「自立し、私の理想の女性になってくれているのが、何よりの幸せです」と母は微笑みます。
つちやまり/つちや・まり
娘(右)50歳
陶芸作家
可憐な草花などのモチーフを絵付けしたモダンな磁器が人気の作家。Instagram:@potterylove
土屋由美/つちや・ゆみ
娘(左) 47歳
フードセラピスト
葉山で料理教室を主宰。「Hayama Shinnase Cellar」や「炭焼き笑門」などの飲食店のフード監修も。 Instagram:@cafemanimani
土屋和子/つちや・かずこ
母(中)77歳
主婦
現在は葉山で夫と2人暮らし。ゴルフ仲間たちとのラウンドが今、 いちばんの楽しみ。
カジュアルアップで今の気分も夫妻で共有。
夫婦共演も多い津曲さん夫妻。手持ちの服で出演する際にスタイリングを組み立てるのは、公夫さんの役目。「長年モデルを続ける久美はどんな服も着こなせるから、自分の服となると迷うことも。何をどう合わせるか助言することが多いですね」。
久美子さんは「きれいめシルエットがお気に入り」のコーデュロイパ ンツを軸に。「ボトムがビビッドな 赤なので、トップスは色みを抑えてバランスよく」。

(右)パンツは『ユニクロ』 と『マルニ』のコラボ。公夫さんと共有の『コム デ ギャルソン』のカーディガンに、『無印良品』のベストの重ね着で。『オニツカタイガー』の厚底靴できちんと感も演出。
(左)『ユニクロ』のコーデュロイパンツ、グレーのニット、『coen』の3WAYコートでシックにまとめつつ、オペラシューズで上品さをプラス。足元の赤のポイントが久美子さんとさりげなくリンクして。
ダウンベストのインにメンズカーディガンを重ねるアイデアは公夫さんの提案。「足元は革靴、とエレガントな方向にカジュアルアップするのが今の気分です」 呼応するように公夫さんもコーデュロイパンツに、「パリに行くたびに買って大事にしてきた」オペラシューズで。
「今っぽいバランス感は 若い人の着こなしがとても参考に。 よく夫と2人で道行く人をウォッチングしています」。仲良し夫婦はおしゃれを楽しむマインドも共有。
津曲久美子/つまがり・くみこ
モデル事務所経営 74歳
夫とモデル事務所『オアシススタイリング』を経営。自身もモデルとして雑誌、CMなどで活躍。『東京服飾専門学校』講師も務める。
津曲公夫/つまがり・きみお
モデル事務所経営 76歳
長年アパレルメーカーに勤務し、退職後はファッションのプロを育てる教育者に。久美子さんと熱海で暮らし、モデルとしても活躍。
『クウネル』2025年3月号掲載 写真/玉井俊行、取材・文/吾妻枝里子
SHARE

『クウネル』NO.131掲載
パリ・東京おしゃれスナップ187
- 発売日 : 2025年1月20日
- 価格 : 1080 (税込)