【80代おしゃれスナップ】ミナ ペルホネンのショップ『call』で働く83歳・西村悦子さんの通勤スタイル

西村悦子さん冬のコーディネート

コート(ヨウジヤマモト)、オーダメイドのシャツ(ユーヘイ・カミチェリーア)、コーデュロイパンツ(ミナ ペルホネン)、ブーツ(ブルネロクチネリ)
おしゃれのモットーは「好きなもの、質のいいものを長く着る」「シンプルだけど少し遊びが効いた服を選ぶ」という西村さん。
黒やネイビー、白、ベージュのアイテムがほとんどで、柄物はめったに着ないそうですが、コートやシャツのシルエットが個性的だったり、『ミナ ペルホネン』のコーデュロイパンツはパッチワークのようなランダムなデザインになっていたり。一筋縄ではいかないアイテム選びが西村さん流です。

ユニークなシルエットと、『ヨウジヤマモト』らしくない素材がお気に入りというロングコート。切り裂かれたような後ろ姿も素敵。そしてインポートのレザーブーツは冬の足元の定番。
オーダーメイドのシャツは、京都のシャツ店『ユーヘイ・カミチェリーア』のもの。イタリア製の上質な生地を使い、1着ずつ丁寧に仕立てられているそう。

シャツは裾の長さやシルエットが特徴的。
美意識は指先まで。ジュエリーやネイルを紹介
凛とした佇まいだけではなく、所作も美しい西村さん。その手元にも美意識が宿ります。
10年以上通っている青山のネイルサロンで、ジェルネイルも継続中。「冬はボルドーなど、温かみのあるカラーが多いでしょう?あえて反対のネイビーを取り入れてみました」と、チャーミングな笑顔で話してくれました。

最近よくかけているメガネは『金子眼鏡』のもの。フレームはネイビー、つる部分は茶色がかったグレーになっていて、美しい横顔を上品に彩ります。
そして、西村さんを象徴するアイテムがメガネ。所有するたくさんのメガネのなかから、コーディネートやシーンに合わせ、仕上げに選んでいるそう。
「シンプルに見えて、よく見ると少し個性的なメガネが好みです」と、多角形フレームもお似合いです。持っているなかでは大きめのフレームだそうですが、ネイビーを選ぶことでほどよい存在感に落ち着きます。
PROFILE
西村悦子/にしむら・えつこ
「call」ショップスタッフ
インテリアコーディネーターとして経験を積み、75歳からファッション業界へ。現在『ミナ ペルホネン』の直営店『call』スタッフとして活躍中。
写真/砂原文 取材・文/阿部里歩