83歳でおしゃれ更新中!上質品を直しながら長く着て、新しいアイテムもミックス【わがままおしゃれコーディネート】

自由に〝わがまま 〟に、着ることの喜びとときめきに年齢は関係ありません。 常識にとらわれず自分らしい装いを楽しむ女性たち、とびっきりのかっこよさです。西村悦子さんにお伺いしました。

年齢を意識せず、上質なものを長く大切に。

表参道にある『ミナ ペルホネン』のセレクトショップ『call』のスタッフとして、元気に働く西村悦子さん。自分に似合うものを見抜く審美眼、おしゃれに対する感性は83歳という年齢など超越したかっこよさです。

サラリーマンの妻として子育てや家事に精を出すかたわ ら、インテリアコーディネートやアンティーク店での仕事を続け、「働いて得た収入はほとんどおしゃれとフランス旅行 につぎこんできたんです」とにっこり。

今シーズンオーダーした『紀 _siècle』のアンティークの苧麻生地を使ったジャケット。ベストとスカートはイタリアの生地で手作りした。シャツは長年愛用する京都のシャツ店のもの。

手前『ボルサリーノ』のパナマ帽、奥『エルメス』のストローハット。コーディネートの仕上げに不可欠。

モノトーンにベージュやネイビーのベーシックカラーを基本に「少し値が張っても質のいいものを長く大切に着るのが好き」。刺繍や編み物などは人に教えられる腕前、気に入った服を長年着て傷んだら修繕して着続けます。

『ミナ ペルホネン』のワイドデニムとアルパカのニットにお気に入りの『ポール・ハーデン』 のジャケットをあわせて。印象的なブラウンのレザーペンダントは『NOBUKO NISHIDA』

上記画像で着用のペンダントと同じ『NOBUKO NISHIDA』、右は残革を生かしたユニークなバッグ。

下写真のレモンイエローのニットも自らの作品。でも仕事柄、新しいおしゃれにもアンテナを張って、気になるものはどんどん取り入れます。西村さんのファッションはますます進化中のようです。

長年愛好する手製のニットに合わせたパンツとピアスは『ブル ネロ・クチネリ』。バッグはレザーに漆を重ねた作家・本池大介の作品。新しい表現者の作品も積極的に取り入れている。

PLOFILE

西村悦子/にしむら・えつこ

call」ショップスタッフ 
西武渋谷店のアンティークショップ、『リビナヤマギワ』でのインテリアコーディネーターなどを経て、 75歳から『call』で働き始める。 仕事のかたわら、以前習っていた 篠笛の稽古を1年前に再開。

『クウネル』2024年11月号掲載 写真/目黒智子、 取材・文 船山直子

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『クウネル』NO.129掲載

素敵に年を重ねるためにしたいこと、やめること

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