フィンランドの「アートグラス」の魅力とは?東京都庭園美術館『フィンランド・グラスアート輝きと彩りのモダンデザイン』が素敵すぎる

2023年9月3日(日)まで東京都庭園美術館(目黒)で開催中の『フィンランド・グラスアート輝きと彩りのモダンデザイン』の観覧レポートをお届けします。

作家たちのガラスへの愛を感じる展覧会

いま、日本でも北欧・フィンランドの家具やインテリア、テーブルウェアなどのプロダクトの人気が、じわじわ高まっています。そんななか、フィンランドのデザイナーがデザインし、職人と一緒に作り上げた「アートグラス」作品に着目したのがこの展覧会です。

アールデコ様式の旧朝香宮家邸宅は、訪れただけで満足してしまいそうになるほど雰囲気抜群な空間ですが、企画の展示品でその空気がガラリと変わるのも庭園美術館の魅力。

フィンランドでは戦前・戦後、そして現代に至るまで、永きにわたりグラスアートが発展してきました。その歴史・系譜が、140点の作品とともに、3章立てで構成・展示されているのです。

展示されるガラスアートは、いずれも個性豊か。フィンランド神話をベースにした氷のように冷たい印象のものから、遠心力によって変形させて成形したもの。また、気泡を含ませて柔らかさを表現したガラスアートなどなど、見ていて飽きることがありません。

そして演出の方法にもこだわりが光ります。例えばあえてほの暗い部屋にガラス製品を展示し、ライトの反射でショーケースごと作品に見えるよう演出されていたり、窓から差し込む自然光がプリズムとなって煌めくようになっていたりと、思わず息をのむほど美しいプロダクトと魅惑的な演出にあふれていました。

ひんやりした印象のあるガラスを眺めているうちに、いつのまにか体もクールダウンできました。まさに夏にぴったりの展覧会の会期は2023年9月3日(日)まで。ぜひおでかけしてみてください!(ライターY・編集部)

※本記事は、多くのアートやおでかけスポットをご紹介しているクウネルのInstagramより、特に反響が大きかった投稿を再構成したものです。

東京都庭園美術館『フィンランド・グラスアート輝きと彩りのモダンデザイン』

住:東京都港区白金台5-21-9
営:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
休:毎週月曜(ただし、7月17日は開館)7月18日(火)
会期:2023年6月24日(土)〜9月3日(日)
東京都庭園美術館公式HP 東京都庭園美術館公式インスタグラム

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