甘くなりすぎない“大人のピンク”の着こなし術とは?【ショップオーナー矢野悦子さん】

インディペンデントなセレクトショップ『September Poetry』オーナーの矢野悦子さん。1年中ほとんどピンクのアイテムを身にまとい、50歳になったことをきっかけにピンクヘアに。チャーミングだけど、甘すぎない。そんな絶妙なバランス感覚で、ピンクを着こなすコツを紐解きます。

くすみピンクと古着で甘さをおさえて

クローゼットの7割がピンク。1年を通してさまざまなトーンのピンクアイテムを使って、コーディネートを楽しんでいるという矢野さん。ピンクを着てない日は驚かれるというほど、ピンクの装いが矢野さんのアイコンになっています。個性を生かしながら、ピンクを着こなす秘訣とは?

「5年前に葉山に引っ越してから、着心地が良いラフなスタイルが定着しました。足元はスニーカーやバレエシューズ、夏はビーサンばかりです。作家さんのものやブランドものに、古着を合わせてミックスさせるのが好き。今日のピンクは、スタイリスト・小藪奈央さんのヴィンテージショップ『curios』で購入したヴィンテージのボトムスです」

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト・Susan Ciancioloが、古着のスウェットにシルクスクリーンプリントした1点もの。布バッグはビンテージショップ『TORO』のオリジナルブランドirregularのもの。

ヴィンテージのボトムスは落ち感があるしなやかな素材ながら、センタープレスが美しいシルエットを実現。ほどよくくすんだ淡いピンク色も素敵。

手元のアクセサリーは基本シンプル。作家さんにオーダーした結婚指輪と、イギリスのブランド『Sweet Pea』のゴールドチェーンとダイヤのリングを重ねづけ。右手薬指には小さなワンポイントタトゥーも。

「ピンクを着るときは、白やベージュのアイテム、デニムを合わせることが多いです。使う色数を2〜3色に抑えて、全体のトーンを統一させています。またお出かけするときは、ベージュ系や赤、ショッキングピンクなどのネイルをアクセントとして塗ります」

目を惹く、きれいなピンクヘア

長年続けていた黒髪のおかっぱヘアから、心機一転ピンクヘアに。初の全頭ブリーチに挑戦し、ピンクシャンプーできれいな髪色をキープ中です。

「今回のカラーをお願いしたのは、渋谷の『SLEEPY HAIR』の内埜さん。ヘアカットは、長年通っている渋谷のサロン『HAIR&MAKE-UP GENTIL』の平田さんにお願いしています」

「できるだけメイクはしたくないので、肌は最小限に薄くしっかりカバーするようにしています」。口元には、ほんのりカラーリップを。

「癖っ毛なので、スタイリングは『ダヴィネス』のオーセンティックオイルを馴染ませて整える程度です。ピンク色に染めてからは、髪のパサつきが気になるので、美容師さんにおすすめしてもらった『ダヴィネス』のオイルと『オラプレックス』のトリートメントを使用してます」

PROFILE

矢野悦子さん

『Lamp harajuku』で21年間ディレクターを務めたのち独立。2022年にインディペンデントなセレクトショップ『September Poetry』を立ち上げ、国内外さまざまなアーティストの美しくユーモアな作品を取り扱う。葉山在住。

Instagram:@september_poetry
SHOP:https://september.theshop.jp/

写真/砂原文 取材・文/阿部里歩

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