あらゆる不調に効く「冷やさない」こと。体温調整に体力が使われてしまうと、他の不調にエネルギーが回らない状態になってしまうそう。日頃から丈夫な血管を育んで体の隅々に栄養を送り届けて。
1) ルイボスティーで、血管の老化防止を。
体の冷えを感じやすい人は普段から血流を促すことを意識。「ルイボスティーは毛細血管のトラブルを防ぎ、働きをよくします。水出しでもいいですが、冷えが気になる時は温かくして飲みましょう」(東洋医学研究所付属クリニック自然医療部門医師 川嶋朗さん)
2) 腸のツボ『太白』と、お腹のツボ『中脘』を温めて。
体の中でも特に腸は冷えやすい臓器。「冷えを感じたらまず、腸につながる『太白』にお灸を。さらに胃のツボ『中脘』を温めると呼吸が深くなり、内臓の血流循環もアップ。体全体の冷えを解消します」(鍼灸師・せんねん灸お灸ルーム所長 小泉洋一さん )
3) 保温効果のある3つの首を温める。
すぐにできて効果的な冷えとりの方法として首、手首、足首の3カ所を温めること。
「ストールやひざ掛けを1枚持っておくといいですね。冷えを感じたらこの3点を温めると体の保温機能が上がります。さらに体を揺らすのも効果的。立って腰に手を当て骨盤を左右にゆらゆらと揺らすだけでも巡りがよくなります」(中医・ニホンドウ漢方ブティック相談員 小林君霊さん)
4) 梅と銀杏のエキスで、 血液循環をアップ
日本でも古くからおなじみの梅と銀杏(ギンコ)には血流を上げて冷えを改善する働きが。「梅醤番茶は梅に含まれるクエン酸の働きで疲労回復にも。ギンコはカプセルやチンキで飲むといいでしょう」(植物療法士・ルボア フィトセラピー主宰 森田敦子さん)
『ku:nel』2020年9月号掲載
写真 池田 敦(Pile Driver)/イラスト 竹本浩平/取材・文 薄葉亜希子/編集 河田実紀 (Hata-Raku)