「ひとさじのはちみつ」をなめるだけ。”栄養爆弾”で不眠や花粉症もナチュラルケア!【はちみつライフエッセイ】

2025年はインフルエンザの大流行に始まり、花粉の飛散量が例年より多いと言われ、日々気にかけているのは体調のことという人も多いはず。
日常的に手軽に摂り入れることができる"あるもの"で、免疫力アップや咳や喉のトラブル、花粉症の症状がラクになるとしたら、こんなに良いことはないと思いませんか?さらに美味しさもついてくる!それが、「はちみつ」です。
目 次
はちみつ愛用歴25年の著者による、いちばん詳しくて楽しいはちみつ本
はちみつにどっぷりハマり、はちみつ愛用歴25年のスペシャリスト前田京子さんのはちみつライフエッセイ『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)は、国内外の文献から得た知識と長年にわたって実践した経験を惜しみなく伝える、いちばん詳しくて楽しいはちみつ本。

本書は2015年に発売して累計10万部のベストセラーとなった書籍の新装版。じわじわと読み継がれ、ここ数年で新装版の発売を待ち望む声や問い合わせが多く寄せられたそう。
はちみつにはビタミン、ミネラル、抗酸化物質も含まれていて、からだの菌のバランスを整え、免疫力を高めてくれる力が。そして傷ついた細胞、特に粘膜の修復が得意!はちみつはマルチミネラルたっぷりの「栄養爆弾」と語る前田さんは、はちみつを摂るのにベストな時間があると念押しします。
今回は〈クウネル・サロン〉の読者のために、本書の中から一部記事を抜粋して全3回にわたってご紹介。第1回目は「はちみつを摂るべき時間」についてお届けします!
※これより下の記事は『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)からの抜粋です。
はちみつ生活はまずこのひとさじから
医薬品としてのはちみつの一番得意分野は、傷ついた細胞、特に粘膜の修復だ。そこで考えてみると、からだが細胞を修復させ、新しい細胞を生み出す時間帯は、夜の10時から午前2時までだという(だからその時間によい睡眠を取ることが健康や美容の秘訣であるとは、よく言われることだ)。

著者 前田京子さんのご自宅の薬棚。
だとすれば、喉が痛いときも、胃の調子がよくない場合も、「寝る前に、はちみつを患部にぬりのばすつもりで、ゆっくり飲み込んでから休めば回復が早い」というのは、わかりやすい自然の理と言っていいだろう。
最近は、市販の咳止めシロップより、ひとさじのそばはちみつの方が、 よく効いて眠れる可能性が高いという論文もあるほどだ。
はちみつをなめてからベッドに潜り込もう
喉が痛いときや咳が出るときなどは、上を向いてゆっくり頭をまわし、はちみつが喉の患部に当たるように意識しながら時間をかけて飲み込む。 はちみつが当たったところは湿布を当てたかのようにひりひりとして、「ああ、きくきく!」という感じである。

咳止めにはそばなど色の濃いはちみつを。ケアしたい不調によって選ぶべきはちみつの種類も本書で紹介。
寝る前に歯を磨いたそのあとで、はちみつみたいな甘いもの、なめちゃって大丈夫なの?と思われるかもしれない。ところがどっこい大丈夫などころか、はちみつを口中に広げることが、虫歯や歯周病の予防になるという。これは昔ながらの使い方のようなのだが「甘いものはみな歯に悪い」 と思い込んでいたから、初めて知ったときには、私もたまげた。
実際、「歯磨き後、寝る前のひとさじ」を始めてみると、朝起きたときの口の衛生状態が格段にアップしていることに、すぐ気づくと思う。
はちみつは眠りを誘う甘いお薬
はちみつを寝る前に摂るといいもうひとつの理由は、はちみつに鎮静作用があり、ストレスを取り除く安眠剤でもあるからだ。はちみつの主成分がブドウ糖や果糖などの単糖類なので、これ以上消化する必要がないから胃に優しく、すぐに吸収されて頭にもからだにも速効の疲労回復剤となるのが大きいのだろう。

今夜はよく眠りたいという日の、あるいは眠れない時の手当てとして「リンゴ酢はちみつ」もおすすめだそう。寝る前に2さじを。
今日のひと口の蜜源となった花が咲き群れ、ハチたちが飛び回っていた のはどんなところだろうと想像する間に、一日の緊張はゆるりとほぐれ、ビタミンやミネラルがからだにしみこんでいく。
昼間の戦いを終え、傷んで疲れた細胞が癒やされ、慰められていく様子を思い浮かべつつ、ハチの羽音を聞き、あたりを満たす花の香りに包まれ、 口中の甘い後味を楽しみながら、そしていつしか......。ZZZ......と穏やかなときが訪れるのである。
PROFILE

前田京子(まえだきょうこ)
国際基督教大学教養学部、東京大学法学部卒業。手作り石けん・ボディケアブームの先駆けとなった『お風呂の愉しみ』 (飛鳥新社)、『はっか油の愉しみ』(マガジンハウス)他、著書多数。2015年に発売した『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家 庭医薬品の知恵』は10万部のベストセラーに。1962年生まれ、横浜市在住。
はちみつが持つ自然由来のケアパワーがもっとわかる本、好評発売中!

新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵
咳、のどのイガイガ、不眠、目の疲れ、乾燥・肌荒れなど身体のさまざまなトラブルの心強い味方であり、免疫力強化にも効力を発揮するはちみつは、まさに“天然の栄養爆弾”!自然由来のケアパワーに触れて、最強のセルフケアを楽しく学べる一冊です。2015年に発売してたちまちベストセラーとなった『ひとさじのはちみつ』に新しい情報を加えた新装版。
『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)
1,650円