自然溢れる軽井沢で、朝夕の犬の散歩や庭仕事で体を動かし、天気のいい日はデッキで食事やお茶を楽しむ・・・。そんなスローな生活を満喫している櫛部美佐子さんに、「郊外移住」の良さを伺いました。
櫛部美佐子/くしべみさこ
大人のための上質な日常着を提案する「Chaos」ディレクター。フリーでデザイン、ディレクションなども行う。2020年9月に軽井沢へ。お試し感覚で賃貸を選んだそう。
光と緑に溢れた豊かな暮らし。
櫛部美佐子さんが軽井沢への移住を決めたのは2年前。別荘だった築40年 ほどの賃貸物件に暮らしています。
「その少し前から東京はもういいかなと思って、自然の中でゆったり過ごせる家を探していたんです。ここはある日ネットで見つけて翌日には内覧。天井が高く、開放感のあるリビングに一目惚れして即決しました。軽井沢は賃貸物件が少なく早い者勝ちなので、ラッキーなタイミングでしたね」
仕事や生活面で、移住への不安はなかったのでしょうか?
「親の転勤が多く、昔から定住することにこだわりはないんです。東京へは週2、3回行きますが、新幹線を使えば1時間半。かえって生活にメリハリが生まれ、仕事にもいい刺激をもらっています。
庭に面した大きな窓のある畳ほどのリビングが暮らしの中心。部屋の中にもたくさんのグリーンが。
「東京は緑が少ないので、どんどん鉢が増えてしまって。引越しの際に全部 持ってきたのですが、植物だけで3トントラック1台分に!」
そんな櫛部美佐子さんの日常は、東京にいた頃とは一変している様子。 「家にいる時間が増えたこともあって、夜型から朝型の生活になり、外食が多かった食事はほぼ自炊に。近くに市場があり、地元の野菜が安くて新鮮でおいしいんですよ。自分でも庭でナスやトマト、ハーブを育てています」
写真/櫛部美佐子 取材・文/小林賢恵 再編集/久保田千晴