地曳いく子さんが斬る!おしゃれな人のヘアスタイルは何が違うのか?vol.2「シルバーヘアはちょっと覚悟がいります」
ヘアスタイルに迷う大人世代に、ご意見番の地曳いく子さんがレクチャー。おしゃれな髪の実例とともに、残念に見える髪の解決策を解説します。
vol.1「髪は顔のフレームです」からの続きです。
シルバーヘアを楽しむために、知っておきたいこと
シルバーヘアは輪をかけてお手入れがマスト。個性が光っている西村悦子さんは、白髪と黒髪のぼかし具合が絶妙。聞けば3日に1回のカラートリートメントを欠かさないそう。
原由美さんは、ツヤや保湿を意識したケアを徹底しているだけあって、いつお会いしてもきれい。
津曲久美子さんもサロンで定期的にケアしているそうで、だから毛先にまとまりも出てボブが素敵に見えるんですよ。
津曲久美子さん モデル事務所経営 74歳
ナチュラルなシルバーヘアと美シルエットな短めボブがエレガント。ヘアの担当は「フィオリスタ」杢雅樹さん。
シルバーヘアはほったらかしで楽ちんと思われていたのは過去の話。特に大人は髪にツヤがないと、どんなヘアスタイルも老け見え街道まっしぐら!
シルバーヘアは別の意味でもちょっと覚悟がいります。というのも、以前は私ももっと白髪部分が多かったのですが、電車の中で何度席を譲られたことか!そこまでお年寄り扱いされるとは思わなかったので心が折れて、結局、ダウンカラーを入れて白髪部分を減らしました……。だからくまなく白髪を染めたい人の気持ちもよくわかるんです。
column 残念なヘア&アウトな行動1
白髪をほったらかし
「白髪染めをやめただけのナチュラルなヘアで良かった時代は今や昔。手をかけて美しく見せる努力をしないと素敵なシルバーヘアはかなわない」
シルバーヘアは似合う似合わないよりも、〝気持ちがついていくか〟が大事だと思います。でも、今は選択肢が白か黒かだけじゃない。ハイライトやダウンカラーとミックスしたりぼかしたり、白髪という個性も生かせるわけだから、髪を楽しむ幅が広がって〝おいしい〟と思った方が得ですよ。
column 残念なヘア&アウトな行動2
髪にツヤがない
「おしゃれに見えない人の一番の共通点はツヤがないこと!自分で見えない後ろ髪も要注意。オイルをつけるだけでも違うので大人は姑息にケアを」
お話を伺った方
地曳いく子/じびき・いくこ
雑誌やトークショーなどで活躍するスタイリスト。ファッションから美容、人間関係まで、大人の悩みをズバッと斬る愛ある毒舌が人気。『ババアはつらいよ!番外編 地曳いく子のお悩み相談室2』(集英社)など著書多数。
写真/目黒智子、玉井俊行、砂原 文、和田直美、加藤新作、イラスト/関 美希奈、取材・文/矢沢美香
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『クウネル』NO.135掲載
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