地元民ならではの高知ガイド!外せない日曜市や鮮度抜群の食材揃う道の駅【大人のニッポン観光】

連続テレビ小説「あんぱん」の放送で注目度が高まる高知。店舗を持たない“旅するレストラン”としてさまざまな国の料理を提供する「トラネコボンボン」を主宰しながら作画家としても活躍する中西なちおさんにおすすめのおいしいものを教えてもらいました。
KOCHI MAP

羽田空港から高知龍馬空港までは飛行機で約1時間15分。
もし友達が「高知」に行きたいと言ったらどこに案内しますか?

友人が遊びに来た時は、お弁当を作って川遊びに出かけたり、市場を巡ったりと、日常の延長を一緒に楽しみます。洒落たお店を紹介できなくて申し訳ないですが、河原で石を探したり、磯で海の生物を観察したり、そんな時間が楽しいんです。
spot1/日曜市
「旅程に日曜日が含まれていたら必ず案内します」という高知名物の『日曜市』。旬の野菜、フルーツから骨董品、刃物など多彩な店が出店しており、地元民も足繁く通う。中西さんのおすすめは「いももち」。蒸したさつまいもを餅に練り込んだ、やわらかな生地であんこを包み、きなこをまぶした素朴な高知のおやつ。

spot2/お茶と洋菓子の店
『miette(ミエット)』は、イギリスの郷土菓子が楽しめる名店。「私のお気に入りはクリームパフ。イギリス版シュークリームです。大好き。他にも、高知の季節の果物を使ったデザート、その日の焼き菓子、お土産にクッキー、どれもおすすめです」

住:高知市洞ケ島町2-2
spot3/田舎寿司
日曜市や道の駅などで売っているのを見つけたらぜひ食べてみてほしいと教えてくれた『田舎寿司』。「魚の代わりにこんにゃくや椎茸、ミョウガなどの野菜を使った郷土料理で、昔から食べていた懐かしい味なんです」。高知のすし飯にはすし酢の代わりに柚子酢が使われており、上品で爽やかな味わい。

spot4/道の駅やす
新鮮な旬の食材が手に入る高知は料理人・中西さんにとって絶好の拠点。「街路市や道の駅をよく利用していますが、『道の駅やす』の野菜やフルーツは鮮度抜群。夜須はトマトが有名なのですが、トマトだけでも何種類も揃います」。開店直後の8時から地元客で混み合う人気店。

住:香南市夜須町千切537-90
spot5/宇佐湾をのぞむ食事処
宇佐湾をのぞむ食事処『萩の茶屋』は、生け簀の新鮮な海の幸を網焼きで楽しめる人気店。「市内から少し距離があり、子どもの頃はドライブがてら訪れるのが楽しみでした。魚介だけじゃなく焼肉や中華などメニューも豊富です。私は玉子焼きと、うどんか焼きそばを頼むのが定番」

住:土佐市宇佐町宇佐2739

先日友人が病院で60代、70代の女性たちの井戸端会議を耳にしたそうで、第一声が「あんた今年、川で泳いだ?」だった、高知の人はそんなに川が好きなの?と驚いていたので笑いました。私も川が大好き。夏の川に出かけたら必ず泳ぎます。泳いで冷えた体を河原の石で温めて、市場で買ってきたおやつやトマトを食べたり、そんな高知の休日を楽しんでもらいたいです。
お話を伺った方

中西なちお/なかにし・なちお
料理人・作画家
高知生まれ。店舗を持たない“旅するレストラン”としてさまざまな国の料理を提供する「トラネコボンボン」を主宰しながら作画家としても活躍。沖縄、東京での暮らしを経て2021年より夫と共に地元高知で暮らす。
高知旅の魅力を動画でも!特別YouTube公開中
写真 玉井俊行、取材・文 吾妻枝里子
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『クウネル』NO.134掲載
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