【祖母が暮らした家をリノベして大人のひとり暮らし/前編】リビングはワインレッド、バスルームはブルーの壁色に

スタイルは違えど、自由さ、自分らしさが煌めく!大人ならではのひとり暮らしは楽しくて深遠です。
さまざまな夢を詰めた自分の宇宙に遊ぶ。
玄関のドアを開けた途端、お宅の主の明確な趣味や、住まいを大切に思う心を感じます。横浜・山手の三木セリナさん宅はワインカラーで統一された壁色に、鏡やアートのフレームのゴールドが効いてシック。そして「好きだから!」という言葉が空間に満ちているような……。

広げたリビングは一面開口となっていて海へ視界が開ける。
「階下の、今、母が住んでいる部屋が実家なのですが、11年前に祖母が亡くなり私は実家を出てこの部屋を相続し、自分の好きなようにリフォームしました。」

ワークスペースからダイニングを望む。
「幼い頃はこちらの階に住んでいたので、こう変えると良さそうというイメージもありました。あらゆるところを採寸して、素材やパーツもすべて吟味して。テイストとしては英国調を意識。高校時代から欲しかったチェスターフィールドのソファは絶対置きたい、とかとか……幼い頃から趣味だったドールハウスの中身を再現するような気分です」

幼い頃からドールハウスが好き。ソファの傍らの大きなドールハウスは中身を自分で作って入れ替えた。

洗い場なしの風呂に改造。ガラス戸、壁色がポイント。チェストや洗面台は通販で揃えた。クラシックな便器は竣工時から同じだそう!
三木セリナさん自宅の間取り図。

築50年ほど。長らく祖母が暮らしたマンションの部屋を引き継いで守る形で暮らす。バルコニーの間口が広く明るい。ゆったりした2LDKのスペース内に収納も充実している。
PROFILE
三木セリナ/みき・せりな
Webデザイナー 55歳
横浜で生まれ育つ。建築家になる夢もあったがデザインの世界へ進む。30代で3年近くアメリカに滞在した後は代理店勤務を経て、今はフリーとしてweb中心に活躍。
『クウネル』2025年5月号掲載 写真/木寺紀雄、取材・文/原 千香子、間取りイラスト/丹下京子
SHARE

『クウネル』NO.132掲載
住まいを整えて、人生をリセットする
- 発売日 : 2025年3月19日
- 価格 : 1000 (税込)