驚くほど軽く暖かい!毛玉とニオイ知らずのハイスペックな『FACTORY』のセーター【一軍服】
数あるワードローブの中から、つい手に取ってしまうほど愛用の「一軍服」をおしゃれのプロにご紹介いただく連載の30回目。今回は、自社のアトリエで生地作りからパターン、縫製、染色まで一貫して行っている人気ブランド『FACTORY(ファクトリー)』の企画・パタンナー、遠藤亜実さんからお気に入りのアイテムを教えていただきます。
ヤク毛100%が叶える極上の着心地と機能性
寒さが厳しくなってきたこの季節、遠藤さんが愛用するのは『FACTORY』の〈ヤク ショート丈ワイドセーター〉。ヤクの原毛で編まれた、同ブランドの定番人気のニットです。
「モンゴルの山岳地帯で育っているヤクの原毛を使い、糸に加工を施さずセーターに仕上げています。高い保温性や汚れを弾く適度な油分といった機能面はもちろん、色や風合いなど、天然ならではの表情も特徴。軽くてとても暖かく、かなり頼りになるスタメンニットです」
使用されている原毛は、毛刈りを行わず、生え替わり時期にブラッシングで自然に抜けたヤクの毛なのだそう。
「毛にダメージやストレスがないため、肌触りが優しく快適な着心地。毛玉になりにくく、もしできてもブラシですぐに取れます。また、ニオイがつきにくいので、これを着ているとニオイを気にせず焼肉が楽しめるんです(笑)。重厚な印象があるヤクのセーターですが、このダークブラウンは柔らかい毛質で体に馴染み、肩のラインや袖の長めなリブなど、やさしいフォルムで気軽に着られます」
セーターの存在感を軽やかに見せる、裾の大きなスリットもポイント。
「ボトムスのカラーを見せたり、カットソーを出したり、スリットの"抜け"が着こなしの幅を広げてくれます。また、裾が後ろ下がりでヒップラインが絶妙に隠れる安心感もありますね」
着こなし1:同系色のスカートを合わせてすっきり縦長ライン
「スカートが好きでよく履いています、縦長に見えますしね(笑)」という遠藤さんは、長め丈で同系色のスカートとブーツをコーディネート。濃いめのカラーで季節感が深まります。
「セーターのサイドスリットがボトムスとのバランスを整えてくれるため、長め丈のスカートとも好相性。このスカートは一見無地に見えますが、綿、麻、デニムの3種類の生地の組み合わせで、立体感と色の濃淡が表現されているんです。シンプルなセーターだからこそ、ボトムスには少し個性のあるアイテムを選んで、コーディネートを楽しんでいます」
着こなし2:ミリタリーパンツで作るモードなスタイル
ミリタリーテイストなパンツを合わせれば、メンズライクな印象がプラスされ、少しモードな雰囲気に。
「ダーツの入り方やコクーンシルエットなど、少しモードな要素が入ったパンツを合わせてスタイリッシュに。セーター×パンツの着こなしは単調になりがちですが、アクセサリー感覚の大きめポケットがアクセントになります。また、スリットからのぞくパンツのベージュと、セーターのダークブラウンのメリハリが効き、動きのあるスタイルが完成します」
スタイリングが好きで「1つの服をどうやって自分のものに落とし込むか」と、考えながらコーディネートするのが楽しいという遠藤さん。
「体型に気になるところがあっても、だからこそ似合うアイテムもありますし、着心地や色合いなど好みの1着が見つかると本当に嬉しい。つい手に取る機会が多くなりますが、上手に着回しながら長く愛用していきたいですね」
ほぼ日「生活の楽しみ展 2025」にFACTORYが出店
「株式会社ほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)」が主催する人気イベント「生活のたのしみ展」に『FACTORY』が出店します。
「FACTORY’S BOTTOMS COMPLEX」をテーマに、サルエルパンツやタックプリーツパンツ、コクーンパンツなど、多彩なデザインのボトムスをラインアップ。ヤクのセーターやニットアイテムも登場します。
「生活の楽しみ展」
場所:新宿住友ビル 三角広場
期間:2025年1月9日(木)〜15日(水)
公式ホームページ:https://www.1101.com/seikatsunotanoshimi/2025_winter/index.html
FACTORY
公式オンラインショップ:https://factstory.jp/collections/all
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/factory.official/
撮影/斎藤弥里、取材・文/松永加奈