50歳からの「口臭ケア」。話題エッセイ本の著者が実践するケア方法と愛用品

〈クウネル・サロン〉のプレミアムメンバーで、人気イラストレーターの柿崎こうこさん。最新刊『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』は、発売してすぐ重版に!そんな話題の新刊から、気になる「口臭ケア」についてのお話です。

50歳からの美容と健康がテーマのイラストエッセイ

『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』(CCCメディアハウス)

長年、女性誌や広告などで活躍を続ける人気イラストレーターの柿崎こうこさん。現在53歳の柿崎さんが、20代前半から積み重ねてきたこと、ここ数年ではじめたこと、暮らしの中で取り入れていることなど、「体、見た目、暮らし、心」と4つのテーマでまとめた本書。

「自分にとっての心地よさを探る=ととのえる」ということを軸に、工夫していることや楽しみながら実践していることが、柿崎さんのかわいいイラストとともに丁寧に綴られています。

40代半ばから暮らしはじめたという自宅でのライフスタイルも人気の柿崎さん。愛猫たちとの愛おしい日常にも癒やされます。

50代のファッションやメイクの見直しについても、参考になるアイディアがいっぱい。

50代前後の体や心の変化からくるリアルな悩みも、まるで女友達とのおしゃべりするような気分で読み進められます。クウネル世代にとって、きっと新しい発見がある充実の一冊。

今回は〈クウネル・サロン〉の読者のために、本書の中から一部記事を特別に紹介します。

写真/河内彩

※これより下の記事は『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』(CCCメディアハウス)からの抜粋です。

「口臭はある」が大前提。臭いの元をゼロにする方法

誰もが気になるデリケートな問題、口臭について。より意識するようになったのは、マスク生活の経験が大きかったと思います。息がマスクにこもることで、自分の口臭を自覚することが増えました。

口臭には、舌苔のケアも欠かせませんが、ほかにも効果的だったのは歯垢染色液。

マスク生活によって、気をつけるようになったのはいいことですが、丁寧に歯磨きをして、フロスやマウスウォッシュを使っても、もわんとした臭いが気になることが結構あります。

いつも通り、歯間の汚れを取ってから歯磨きをしたあとに、鏡を見ながら染色液を歯の全体に塗ります。歯垢(細菌の塊)が赤く染め出された、歯や歯茎の境目を一本一本磨いていきます。赤色がなくなったらよくすすいで完了。直後はもちろんスッキリさわやか!そして翌日のマスク内も無臭、臭いません。

歯ブラシや歯磨き粉選びも迷うところですが、それ以上に歯垢を残さないことも大事なのかも。視覚的に磨き残しを確認できて、磨き残しの癖をチェックできるのもよい点です。

染色液を毎日使うのは大変なので、私は週1回くらいを目安にしています。「今日は絶対に臭いたくない!」という大事な日にもおすすめです。この方法は、磨き残しが口臭の原因になっている場合に有効で、加齢によるドライマウスや歯周病が原因の場合は、別の対応が必要です。

愛用のオーラルケアアイテム

今の住まいに越してきて、初めてかかりつけの歯医者ができました。遅まきながら定期検診の習慣ができて、ホッとしています。年々気になってきたのは、歯だけでなく全身の健康にも影響を及ぼすという歯周病。

ここ1年で、フロスに加えて歯間ブラシも使うようになりましたが、定期検診の際、歯間ブラシのサイズ選びや使い方が正しくないことがわかりました。しっかり歯垢を取るには、歯間の隙間にブラシを入れて前後に動かしたときにスカスカせず、かつ、きつすぎないサイズであることが大切だそうです。

ケアの順番も変わりました。あるタレントさんの著書に「歯磨き粉の有効成分が歯茎の隅々まで行き渡るように、はじめに歯間の汚れを取っておく」と書いてあるのを拝見したことがきっかけで、それまでの歯磨きが先で次に歯間ケアという順が今は逆に。

歯磨き粉やマウスウォッシュなど、直接口の中に入れるものは成分も気になります。ネットで成分名と一緒に安全性などのワードを入れて検索。複数の情報を見て、できるだけ安全な成分で作られているものを選んでいます。

私の愛用品をご紹介します。

口から吸収したものは一瞬で心臓に届くそう。そのため、歯磨き粉は慎重に選びます。特に、ラウリル硫酸ナトリウム(合成界面活性剤の発泡剤)、サッカリン(人工甘味料)が使われた歯磨き粉はできるだけ避けるようにしています。1日に2〜3回、それも毎日使うものなので、コスパ面も大事。

iherbとは、自然由来のオーガニック商品などを扱うアメリカの通販サイト。日本で入手しにくい日用品やコスメ、サプリなどが購入でき、私はオーラルケア用品とサプリを取り寄せています。配送方法は複数。送料は国内の宅配便より安いものもあり、6千円以上の注文は送料無料です。注文から3日で届いたこともあり、国内とあまり変わらない感覚で利用できます。

愛用の歯ブラシ、タンスクレーパー、マウスウォッシュです。

ただ、ずっとモヤモヤしていたのはフッ素のことです。虫歯予防に欠かせないといわれ、日本で販売されている多くの歯磨き粉に配合されています。でも、フッ素が脳に影響を及ぼすという情報もあれば、歯磨きに使う程度であれば微量なので問題ないという情報もあり、医師によっても意見が分かれます。

自分なりに調べていく中で、気持ちにフィットする情報を得られたのは「日本フィンランドむし歯予防研究所」のサイトです。虫歯予防の先進国、フィンランドの保健所には、四つ葉のクローバーの絵のポスターが貼られているそうです。そこには、虫歯予防の4つの要素「歯磨き」「フッ素」「正しい食生活」「定期検診」に加え、「キシリトール」がこれら全体を底上げする支えになると書かれています。

また、サイトによると、虫歯で溶け出した歯の表面にはフッ素が、キシリトールには歯の内側から修復する機能があるため、あわせて使うと歯の修復に効果的とのこと。これを読んで、フッ素を配合したもの、キシリトールを配合したもの、両方使っていくことにしました。いちばん大切ともいえる就寝前の歯磨きにはキシリトールかフッ素入りを、そのほかは起床後や昼食、間食後で使い分けています

年齢的にも、今後ますます気になる歯の問題ですが、かかりつけ医もでき、考えて選んだアイテムを使い分け、今がいちばん納得したケアができていると思います。

・柿崎さんが続けてきてよかったこと・

「家ごはんは粗食、お味噌汁ファースト」

暮らしも人間関係も年代でさまざまな変化はありましたが、食生活だけはひとり暮らしをはじめたときからあまり変わっていません。煮る、焼く、蒸すのシンプルな調理法で野菜や納豆は毎日。卵や豆腐は頻繁に。肉と魚はときどき。これにごはんとお味噌汁。最近、糠漬けが加わってさらにバランスよしです。急に血糖値を上げないために、食事のひと口目は炭水化物でなくお味噌汁の具から。これも長年の習慣です。

その分、人をもてなすときや外食は、食べたいものをいただきます。実は揚げ物が大好きで、バーガーキング(ファストフード)も大好物!たまに弾けても、またいつものごはんに戻る。これくらいがちょうどよく、ストレスなく過ごせます。

好評発売中!柿崎こうこさん新刊

『50歳からの私にちょうどいい美容と健康』

「大人世代のきれいや元気には、お手入れやメンテナンスはもちろん、日々の暮らし方や心持ちなどトータルの充実が大切」と、身をもって感じているイラストレーター・柿崎こうこさん。本書は、柿崎さんが若い時から積み重ねてきたことから、ここ数年ではじめたこと、暮らしの中で取り入れていることなど、「体、見た目、暮らし、心」と4つのテーマで綴ったイラストエッセイ。4/26発売。(CCCメディアハウス)

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この記事の
プレミアムメンバー

柿崎こうこ

1970年生まれ。雑誌や書籍、広告媒体などで幅広く活動中。著書は「50歳からの私らしい暮らし方」(エクスナレッジ)。40代半ばからはじめた、自身の暮らしや心身を整える小さな工夫を綴ったイラストエッセイ。体と心の美容と健康をテーマにした最新刊「50歳からの私にちょうどいい美容と健康」(CCCメディアハウス)も好評。
HP:kakizakikoko.com
Instagram:@kakizaki_koko

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