フランス人のお墨付き!東京にいながらパリを感じるお店12軒。(その5)
パリシックな店や場所が数ある中、フランス人が通い詰めているのなら、クオリティはお墨付き。東京在住、東京通の3人がお気に入りを紹介します。5回目クリエイターのシゴレーヌ・プレボワさんにおすすめを聞きました。
目 次
伝説のデザインユニット、ツェツェ&アソシエ。パートナーであるカトリーヌ・レヴィさんと共に、15回以上も来日している、クリエイターのシゴレーヌ・プレボワさん。
「カトリーヌが亡くなってからはひとり旅になってしまったけど、毎回〝新しい日本〟を探すのを楽しみにしています」
いつも便利な表参道周辺に宿泊し、メトロを使ってあちらこちらを歩き回る旅。
「東京はまったく違う世界が同居している街。昔ながらの個人商店が並んでいるかと思えば、モダンでスタイリッシュな通りも。そのどれもが現実の東京。不思議なリアル感が東京の魅力です。自分の足で歩いてこそ、見つけられること、出会えることがあるので、時間を見つけては動き回っています」
『Institut Français de Tokyo(東京日仏学院)』仏最新の本や雑誌、イベントにもぜひ。
シゴレーヌさんは来日すると3週間ほど東京に滞在することが多いそうです。
「滞在中にパリが恋しくなると出かけるのが『東京日仏学院』です。図書室で本や雑誌を読み、タイミングがあえばシネマも見ます。フランスの空気感が漂う本物の場所だから、心が落ち着くんです」
Institut Français de Tokyo(東京日仏学院)
住:新宿区市谷船河原町15
営:9:30〜13:30、14:30〜19:30(金、日曜日は〜17:00、土曜日は昼休みがなく〜19:00)
休:月曜
『Galerie doux dimanche』仏アーティストの雑貨探しが楽しい。
そして東京巡りのベースとなる表参道にも、居心地のいいお気に入りのお店が2軒ほど。そのひとつがパリのアーティストの雑貨も扱うギャラリーショップ『ギャラリー・ドゥー・ディマンシュ』。
「知人を通じてオーナーと知り合い、ツェツェの作品も扱っていただいています。このギャラリーで扱っているポストカードやイラストなどは、パリジャンのエスプリそのもの。パリのお店にいるような感覚なのに、はりこなど日本の美しい品も扱っていて、その混在感が好きです」
ギャラリースペースもあり、買い物とアート鑑賞が楽しめるのが、この店の魅力でもあります。
Galerie doux dimanche(ギャラリー・ドゥー・ ディマンシュ)
住:渋谷区神宮前3-5-6
営:12:00~18:00
休:月曜
『Breizh café crêperie OMOTESANDO(ブレッツカフェクレープリー 表参道店)』ガレットの香りが、パリの街を彷彿させる。
さらにお気に入りのカフェと名前を挙げたのは、約20種のガレットが人気の表参道の裏道にある店です。
「仕事の打ち合わせで使ったり、ランチを食べにきたり、夕方テラスでお茶を飲みながらリフレッシュできる店。スタッフがとても親切なので、我が家のようにくつろげます。大通りに面しておらず、小道にあるのが何よりパリっぽい」
カフェコーナーの隣にはシードルセラーもあり、好きな1本を選んで購入することも可能です。
「表参道界隈は歩いていて楽しい発見が多い街。外観からわかりづらいお店を覗くのもワクワクします。表参道以外だと巣鴨も好きな場所。月に何度か開催される市(縁日)には、スケジュールが合えば必ず行きます。日本ならではのオブジェを探したり、以前折りたたみ式のテーブルを買ったこともあります」
Breizh café crêperie OMOTESANDO(ブレッツカフェクレープリー 表参道店)
住:渋谷区神宮前3-5-4
営:11:00〜22:00(L.O.)、土日祝9:00〜21:30(L.O.)
次に来日した時も必ず巣鴨に行きたいと話すシゴレーヌさん。
「前に滞在したホテルの最上階に畳の部屋があったので、そこに泊まってみたい」
ナビゲーター
シゴレーヌ・プレボワ
カトリーヌ・レヴィと共に、1991年にクリエイターデュオの“ツェツェ”を立ち上げる。4半世紀にわたって独特のデザインオブジェを発表し、世界中にファンを持つ。Instagram:@tse_tse.associees
『クウネル』2024年5月号掲載 写真/富永よしえ(ル・コワンヴェール、ココットキュイジーヌ、マムール、レストラン グゥ、エピスリー・コゼット)、柳原久子、取材・文/河野友紀(p102~105)、編集・文/今井 恵
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『クウネル』No.126掲載
私の好きな東京
- 発売日 : 2024年3月29日
- 価格 : 1000円 (税込)