最も小さいエジプト展!?神秘的で可愛い展示会「おまもりとハンコとコイン古代オリエントの偉大なる小さきものたち」

小さなものに心がときめく。そんなあなたにこの秋おすすめしたい展示会が、『古代オリエント博物館』(池袋)で開催中の<おまもりとハンコとコイン古代オリエントの偉大なる小さきものたち>。その可愛すぎる展示内容とは?

芸術の秋にこそ、日本が保有する素晴らしいコレクション観に行きませんか?今回は、サンシャインシティ 文化会館ビル7階にある『古代オリエント博物館』へ。日本初のオリエント文明を展示する施設として、希少な資料を収蔵しています。

秋の特別展では、2023年11月19日までメソポタミアの判子やコイン、護符など約300点を展示する「おまもりとハンコとコイン古代オリエントの偉大なる小さきものたち」が開催中です。

ポスター。

企画展のタイトルにもあるように、“小さきものたち”が本当に小さい! しかしながら、そこから読み解くことのできる情報は世界的に価値のあるものばかり。ビル最上階のコンパクトなスペースではありますが、ぎゅぎゅっと魅力が詰め込まれていますので、ぜひじっくりご鑑賞ください。

古代エジプトのお守り“スカラベ”

スカラベ付指輪。

まずは、古代エジプトから始まるはんこの文化から。当時のはんこは、スカラベ(昆虫)をかたどり、縁起物としての役割がありました。指輪や髪飾り、アンクレットなどお守りとしてジュエリーのように身に着けられていたものも……。

クレオパトラが描かれたコインは必見

クレオパトラ7世の銀貨。裏面は、マルクス・アントニウスが表されてるそうです。

今回展示されたコインは、大きいなものでもたった4cmほど。金属の純度がわかりやすく、持ち歩きやすい形状は、現在の貨幣文化の始まりとされています。写実的に描かれたであろうクレオパトラ7世のコインは必見ですよ。

神々や動物を模った“お守り”が可愛すぎる

ハリネズミの姿を模した護符。

トリを模った護符。

死者と墓地の守り神「アヌビス神」。

今回、参加者から思わず“かわいい”の声が漏れた護符のコーナーへ。

子孫繁栄や無病息災、いつの時代も願うことは同じです。古代エジプトでは神々、古代メソポタミアでは動物を象ったお守りが多く出土されています。保存状態も良く、小さいのに細かにデザインされているのが分かります。とても小さく、愛らしいものがいっぱいです。

“小さいけれどよく見える”展示の工夫が素晴らしい

円筒印章は、細かなデザインが見えやすいよう壁がけの展示になっていました。当時は粘土に描かれていたので、この円筒印章でコロコロ転がすと簡単に印をつけられる仕組み。現代にもその知恵が継承されていますね。

小さな展示品ばかりですが、間近に見られる工夫が施されています。解説文も丁寧かつ秀逸で、60分ゆっくりじっくり鑑賞しました。

マニアックで可愛いショップグッズも

兵馬俑グルー(605円)。

メジェド様ブックマーカー(130円)

クリアファイル(330円)

帰りは、ショップに立ち寄ってお買い物。可愛くてマニアックな品がたくさんありますのでこちらも要チェックですよ。

おまもりとハンコとコイン古代オリエントの偉大なる小さきものたち

古代オリエント博物館
東京都豊島区東池袋3-1-4文化会館ビル7F(サンシャインシティ)
一般700円、大学・高校生600円、小中学生300円

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