【人生は60代からが自由で面白い!】自分の好き嫌いに忠実に生きる「わがまま」を。高山美奈さんの心地よさの基準。

高山美奈

60代で身軽にムリなく生きる女性たちにインタビューをした『60代からシンプルに穏やかに暮らす』(主婦と生活社)が話題です。60歳といえば還暦。人生の節目です。子どもは大きくなった、仕事で悩むことがなくなった、人付き合いの力の入れ方抜き方が分かってきた……。人生の重荷から解かれて、少し気楽になっていい世代。お金をかけずに心豊かに暮らすコツをご紹介します。まずは『クウネル』のおしゃれ取材でもおなじみの高山美奈さんから。

「シャルル・ド・ゴール空港に似たにおいを感じたこと、革靴で街を歩くときの感触がパリのように自分の足に合っていたこと」も、この地を暮らしの場に選んだ理由。

不便さを楽しみ、自分らしく暮らす

便利なものを嫌い、不便なものを愛する高山さんの暮らし。料理は備え付けのIHコンロを封印してカセットコンロを使用し、飲用水はペットボトルではなく沸かした白湯を。めだかを火鉢で飼い、植物には柄杓で水をやり、夜はキャンドルの灯りで過ごしています。食卓にはパリの骨董市で出会ったアンティークの器と母親から受け継いだ古伊万里が並び、ワードローブの中心にある洋服やバッグ、靴も何十年と連れ添った味わい深い愛着品ばかり。

「パリでいいものを代々受け継いで、今の暮らしに上手に取り入れている人たちと出会って、本当にいいものと暮らしたいと改めて思いました。ものの背景やストーリーも含めて選んでいますから、現代の便利すぎるものは自分らしくないと感じています」

高山美奈
若かりし頃の高山さん。パリ風に写真をさりげなく飾って空間を彩る。
高山美奈
人を招くときはパンを焼き、 大家さんからいただいた野菜やハーブを使って、手軽におもてなしごはんを作る。
高山美奈
スケジュールも覚書も手書き派。大切な人に贈るメッセージカードは美しいカリグラフィーで。
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自分の物差しでわがままに生きる

「自分の好き嫌いを勝手に信じているから、それに従って生きていくほうが楽しいと思うんです。それが私の〝わがままな生き方〞につながっています」

日本に帰ってからも知的好奇心が尽きない高山さんが、今、興味を惹かれ
ているのは、なんと造園の仕事です。

「新宿御苑が好きすぎて、実は日本に帰ってすぐ、『働きたい』と相談にも行きました。自然の空間を創造する過程に携われたら楽しそうですよね。そのときは叶いませんでしたが、まだやりたい気持ちは消えていません」   
暮らしの場も仕事も、自分の好きなところに身を置き、やったことがないことにチャレンジする。どこにいてもいくつになっても、高山さんはわがままに、自分らしい人生を歩んでいます。

撮影/鈴木真貴

※本記事は 『60代からシンプルに穏やかに暮らす』(主婦と生活社)から の抜粋です。


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