パリの調香師が伝授。香りを上手に暮らしに取り入れて心地よく暮らす秘訣って?

パリ香りの定番

心をリラックスさせてくれるさまざまな「香り」のアイテムは、大人の女性にとって、欠かせない“道具”。大好きなハーブやバラの香りに包まれながら心地よく暮らす方法を、調香師のパリマダムに教えてもらいました。

大学でファインアーツを学び、現在は彫刻家として活躍するサンドラ・レヴィさん。今は長年の夢だった調香の学校にも通っています。

「生まれつき嗅覚が鋭く、いつか香りの勉強をしたいと思っていたんです。香りと彫刻をコラボレーションできたらと思い、勉強している最中です」 

香りといっても、その成分には自然のものもあれば、化学素材のものも。 「天然素材だけがいいと思われがちですが、絵の具と一緒で天然の素材だけでは広がりや安定(持続)がありません。化学素材も必要不可欠なものなのだと学びました」 

でも自分の定番の香りとなると、やはり好みが先に立ちます。サンドラさ んが部屋に置く香りも、心地よいと感じる天然素材のものが中心です。 「部屋の中にはさまざまな香りの素材がありますが『私の部屋の香り』と聞かれたら、それは暖炉に置いた乾燥させたハーブの香りでしょう」 

パリの定番_香り
暖炉にはプランターで育てたハーブを乾燥させがてら置いている。「南仏に母の家があるので週末に出かけ、そこで庭のローリエやバラをもらってくることも」。ここで乾燥させれば、長い時間楽しむことができる。

森の中にいるかのようなウッディノートは、清々しいの一言。そこにシュ ノンソーというバラの香りが時折混ざり、思い切り深呼吸したくなる部屋です。さらにチェストの上にはフレグランスキャンドルが並び、ベランダには育てているハーブがずらり。部屋のあちこちに香りの要素がいっぱいです。

「好きな香りが漂っていると、リラッ クスできるし、喜びを感じて心が穏やかになります。外出先では不快な香りに出合うこともありますが、部屋に帰った瞬間、ほっとするんです」

サンドラさんのワークデスク「調香の勉強で使うムエット(試香紙) やアロマオイルと一緒に、アーティストとして仕事で使う絵の具も混在して、ごちゃごちゃしていますね。もちろん香りのいいバラも欠かせません」

ベランダでは、プランターにハーブを育てている。「料理の香りづけにハーブは欠かせません。私は料理の味見はしないんです。匂いだけで、美味しくできているかどうかわかるんですよ

乾燥させたハーブを使いやすいサイズにカットし、見た目も美しくキッチンの一角にまとめている。これは料理に使ったり、手にとって香りを楽しんだり。好きなのは、調理にも使いやすいローズマリーやローリエ。

「ゆっくりとお風呂に入る夜は、ディプティックやイアンクスのアロマキャンドルをバスルームに持ち込みます。ほのかな香りに包まれリラックス。でも食事のときは料理の香りを楽しみたいので、無香料のものを」

「私自身がつける香りは調香師のオリヴィア・ジャコベッティが作った『イアン クス』。ヒマラヤスギなどのウッディなノートに紅藻なども配合された奥深い香りです。ほのかに香る程度につけています」

「ダム・ドゥ・シュノンソーという、デリケートでフレッシュな香りのバラが大好きです。部屋に飾る花は、形や色で選ぶのではなく、重要視しているのが香り。香りの高い花ばかりを好んで飾っています」

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