【2022年マイベストブック】クリス智子さんが気持ちを強くもちたいときに読む本

書籍『よみぐすり』の表紙

本に囲まれて暮らす読書好きな方々が、今年刊行された書籍の中で最も心に響いたおすすめの1冊をピックアップ。それぞれの作品の魅力を語っていただきました。今の時代を写しとった文芸作品から、生き方や想いに共感した本、学びのための本まで。新たな出合いのきっかけに、ぜひ手にとってみてください。

気持ちを強くもちたいときの読む処方箋

書籍『よみぐすり』の表紙
よみぐすり』坂口恭平
2012年より自身の携帯番号を公開し、「いのっちの電話」として、死にたい
人たちの話を聞き続けている著者の言葉集。1,100円(東京書籍)

この数年、気持ちを強くもちたいと思うことはなかったでしょうか。著者の坂口恭平さんは、本人がパワースポットのような清らかなエネルギーの持ち主、かつ卓越した表現者。時折、旅に出る(鬱になる)という彼は、心塞がる人たちの言葉に耳を傾け、言葉を渡しています。〈やりたいことをやる時にはやる気はいらないです。自然とやるから。〉〈一つ楽しめることを知ると、一つ人に優しくなれるよ。〉など、ページをめくればめくるほど自分が少しずつ見えてきてスッキリします。ぜひ服用してみてください。

書籍『辛酸なめ子、スピ旅に出る』の表紙
辛酸なめ子、スピ旅に出る』辛酸なめ子
本気の開運パワースポットから、ゆるゆる系面白スポットまで。日本全国24カ所を巡るスピリチュアル旅案内。1,650円(産業編集センター)

また、辛酸なめ子さんの本は、コロナ禍で実質、鎖国状態になったと思い、下田へ向かってペリーさんに心の中で報告をした、という序文から鷲掴みに。冷静かつユーモアに溢れた視点で綴られるスピリチュアルスポット。いつか追体験したくなる1冊です。

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