今日着たい服が瞬時に見つかる!「一目瞭然」のクローゼット。一級建築士 田中ナオミさんの収納のコツ
40年間、個人住宅を手掛けてきた住宅設計者であり、「生活を積極的に楽しむこと」がモットーの一級建築士、田中ナオミさん。考えずにできる住まいワザを披露した著書『60歳からの暮らしがラクになる住まいの作り方: がんばらないでムダをなくす「片づく」家事と収納の知恵袋』(主婦と生活社)は、大掃除や片付けを考えたいこの時期にぴったりの一冊です。
第3回目は、「衣類は入れ替えと見える化で持ち物と物量を把握する」ことで、クローゼットやタンスをすっきりと。
衣類は入れ替えと見える化で持ち物と物量を把握する
収納が機能していないクローゼットは、探したりしまうのが面倒になり、ソファや椅子に1枚、また1枚と出しっ放しになりがちです。洗濯したものをしまうのが面倒になると、さらに暮らしが洋服に侵食されるうえ、クローゼットには着ない服がたまっていきます。まさにタンスの肥やしです。
クローゼットがぎゅうぎゅうの人は、何より先に数を減らし、適正量をキープすることが大事です。
「ひとつ買ったらひとつ手放す」を徹底する。捨てなくても売る・寄付するなど処分する方法はあります。
Tシャツ1枚ならさほど場所を取らないけれど、でもそのくり返しこそ洋服があふれる一因です。
物量を把握するためにもクローゼットの中は「見える収納」を心がけます。吊るす場合でも畳む場合でも、扉を開けて何がどこにあるのか「一目瞭然」の状態が理想です。
夏と冬でクローゼットの中身を入れ替えるのもおすすめです。入れ替えるこ とで「あぁ減らさないとしんどいなぁ」と実感でき、前の年に着ていないものがあったら、「着る?着ない?」と考えるいい機会にもなります。
反対に「あぁ、あなたにまた会えてうれしい!」と、気分が上がる発見も。 あるいは「あらサイズが合わなくなった、やばい!」という自制も効きます。
私は高校生のときの洋服をまだ着ているタイプですが、ファッショニスタの夫は、安くてもちょこちょこと新しいものを迎えています。だから夫のクロー ゼットは私と比べて活き活きとしている。物量をキープしながら、ときどき新しい風を入れるとクローゼットが楽しくなります。
詳しくは発売中の本書を
『60歳からの暮らしがラクになる住まいの作り方: がんばらないでムダをなくす「片づく」家事と収納の知恵袋』(主婦と生活社)
片づけの目的は、きれいにすることではなく、自分の時間をもっとラクしてつくるため。一級建築士として住み手を笑顔にする住宅を一筋に手がける田中ナオミさんが、暮らしがラクになる住まいの作り方を提案!
『60歳からの暮らしがラクになる住まいの作り方: がんばらないでムダをなくす「片づく」家事と収納の知恵袋』(主婦と生活社)
※本記事は『60歳からの暮らしがラクになる住まいの作り方: がんばらないでムダをなくす「片づく」家事と収納の知恵袋』(主婦と生活社)からの抜粋です。
撮影 鈴木真貴/編集・執筆 岩越千帆(smile editors)