【ふたり暮らしにちょうどいい】どの部屋からも庭が見えてメンテナンスもラク。白鳥ゆり子さん/後編
家族の形の変化に合わせて、住まいや暮らし方をどうするかはマチュア世代の大関心事。特にふたり暮らしになって転換をうまく実行してきた白鳥ゆり子さんに取材しました。
元保護猫5匹・保護犬1匹と暮らす、鎌倉山の家。からの続きです。
ダイニングを中心に、ふたりがいい距離感で過ごせる間取り。
「鳥たちに集まってほしいので、元々の生態系を崩さないように雑木林風に植栽をした」中庭。初夏にはオルレアやシロツメクサなども咲き、「フィールドワークする実験場でもあります」。左はマイヤーレモン。
アオダモの木にはメジロが。「メジロを保護したことから観察するようになり」今は鳥たちのサンクチュアリーに。
もうひとつの特徴はL字型の平屋。
「L字型だった幼馴染の家に強い憧れがあったことと、地面に近い暮らしがしたかったので。L字型の間取りにしたことで、どの部屋からも中庭と外壁が見えるのも楽しいです。平屋だと窓掃除や外壁のメンテナンスもしやすいですよね」
夫と白鳥さんのデスクが並ぶ書斎。壁の一面は大容量の本棚。この部屋の天井に設置したハシゴで小屋裏収納へ。小屋裏収納はいちばん高さがあるところで140㎝で、広さは約8畳。
書斎の廊下から見たダイニング。扉の奥は玄関スペース。
元々、「ひとり暮らしには広すぎた」32坪の家から引っ越してきた白鳥さんは、この22坪の家が「ふたり暮らしにちょうどいい広さと間取り」だと言います。
ベッドルームの壁面には色でアクセント。右奥はリビングと同じ広さのウォークインクローゼット。
「休みの日でも四六時中一緒にいるわけではなく、一緒に食事したらあとはお互いの趣味があるのでそれぞれ別の部屋にいたりして、その気配は感じる程度。すごくいい距離感だと思っています」
バスルームの壁はウエスタンレッドシダーをオイルフィニッシュしたもの。8年の経年変化でもきれい。
白鳥さんにとって「どんなときでも、ここに帰れば大丈夫と安心する場所」です。ダイニングを中心に、ふたりがいい距離感で過ごせる間取り。
パウダールームはアメリカ製のシンクと壁面のタイルが素敵。
白鳥ゆり子さん宅の間取り図。
72平米。15坪に寝室など7坪分を加えてL字型に。左上と下部のウッドデッキの先、2ヵ所に庭が広がる。書斎の屋根裏の小屋裏収納をはじめ玄関のシューズクロークなど収納スペースも充実。
PROFILE
白鳥ゆり子/しらとり・ゆりこ
住宅設計施工会社 代表 55歳
父から引き継いだ注文住宅の設計・施工会社「技拓」の代表。会社から近い鎌倉山の自宅は、「時を経て、趣のある家」を目指す“技拓イズム”を発信する場所に。
『クウネル』2026年5月号掲載
写真/加藤新作、取材・文/黒澤弥生
SHARE
『クウネル』NO.138掲載
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