好みの色で壁を塗り、飾る。パリ郊外に住むインテリアジャーナリストのくつろげる部屋(前編)
ほっとする、リラックスできる、落ち着く。クウネル世代にとって部屋は、くつろげることが大切です。それは、家族の形態が変わりひとり暮らしをするようになっても、実家を引き継ぎリフォームすることになっても、都心から自然豊かな地に暮らし替えをしても、そしてパリのアパルトマンでも。自分のスタイルとさまざまなストーリーを持つ16組のくつろげる部屋をお届けします。今回はインテリアジャーナリスト・レティシア・ルヌヴィエールさんのお部屋です。
間取り
壁を飾ることで、自分らしさが生まれる。
パリの中心部から電車で北西に20分。郊外の街コロンブに、レティシア・ルヌヴィエールさんが家族5人と暮らす家があります。
「前の住人がきちんとデザインして建てた家だったので、リノベイトは必要に感じず、間取りを生かして住んでいます。手を加えたのは壁の色と壁紙ぐらい」
リビングダイニングルームは相対する壁の色をガラッと変えて、違った雰囲気に仕上げています。
「基本は真っ白すぎない温かみのあるブランカッシェ(アイボリー)で統一し、ダイニング側の奥の壁一面はブルーカナールにペイント。柱を中心に両側の壁にはイギリスのサンダーソン社の孔雀の羽模様の壁紙でアクセントをつけました」
インテリアのアイデアは、インテリアブランドのアートディレクターをしている夫とともに決めることが多いそう。
「彼とはとても趣味があいます。壁を飾ると、インテリアに生き生きとした表情が生まれるというのが私たちの共通意見。だからアートや写真、オブジェ、時計など、さまざまなもので飾ります。それによって部屋が家族のくつろぎの場となり、友人も自然と集まり、誰もがリラックスできる家になるのではないかしら?」
実際、レティシアさんの家は友人たちから〝メゾン・ドゥ・バカンス〟(バカンスのための家)と呼ばれているそう。
PROFILE
レティシア・ルヌヴィエール/Laetitia RENEVIER
ビジネススクールで観光産業を学んだ後、コンランショップでキャリアをスタートし、インテリアスタイリストに。現在はインテリアジャーナリストとしてブログが大人気。Instagram:@billieblanket
『クウネル』2024年7月号掲載 写真/篠 あゆみ、取材・文/今井 恵、コーディネート/鈴木ひろこ
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『クウネル』NO.127掲載
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