ひうらさとるさん流大人旅の指南10/後編 旅の達人の三種の神器と、かさばっても必ず持って行くもの

元気に気分よく旅するための秘訣を、旅好き漫画家・ひうらさとるさんに取材。
体力、気力をキープできる予定の組み方から、相手に気遣いしなくてすむコツ、旅支度まで、大人が快適にラクに楽しめる旅のルールを伺いました。

荷物にも心にも余裕を持つことが疲れない旅の秘訣。

「服は1〜2泊ならボトムは同じでトップスだけ用意。夏はTシャツを持っていく人が多いと思いますが、Tシャツって汗や湿気を吸って重たくなるし、意外とかさばるんですよ。軽くて乾きやすい素材がベストです」

指南6/旅の三種の神器、サコッシュ、ストール、白スニーカー

「両手が空くサコッシュ、ストールは体温調節と少ない服の着回しに活躍。スニーカーはきちんと見えする白が定番」

荷物はできるだけ軽いほうが移動の疲れも軽減できてフットワークも軽く。「でもそれだけだと味気ないし、ストレスになることも」とひうらさん。

「旅先でもおしゃれはあきらめたくないので、アクセサリー類はマスト。あと、ホテルのアメニティやドライヤーの使い勝手がよくないこともあるので、コスメや使い慣れたヘアアイロンは多少かさばっても持参します。旅先でも快適に過ごせることはとても重要」

指南7/使い慣れたものが旅を快適に。

「私はヘアアイロンと寝るときのアイマスクは必ず持参。髪が決まらない&眠れないとイライラしてよくないから」

指南8/移動にはトラブルがつきものと思うべし

「土地勘がない場所では事前に下調べをしても実際と違うことが。電車などの移動時間には余裕を持って計画を」

そして準備は、早めが肝心。

「私は旅に行くことが決まったらクローゼットの前にスーツケースを開いて置いて、持っていく服などをポンポンと仮で入れておきます。あとは前日に旅行先の天気や荷物の重さなどを確認して、いらないもの、足りないものを落ち着いて整理すればOK」

荷物にも心にも余裕を持つことが疲れない旅の秘訣、とひうらさん。

指南9/欲張って食べ過ぎない。

「食べすぎは一番体調を崩すもと。食べる量も普段と同じペースを守り、3食の中でメリハリをつけるのが大事」

指南10/お土産は自分用だけでいい

「いわゆる“ばらまき土産”は買わなくていいと思う。値段やお返しを考えるのは自分も相手も結構なストレスに」

「今はスマートフォンもあるし、準備が完璧でなくてもどうにかなります!予定通りにいかないのもまた旅の醍醐味。失敗こそいい思い出になるので、気軽に旅に出かけましょうよ!」

教えてくれた方

ひうらさとる

ひうらさとる

漫画家

『ホタルノヒカリ』『西園寺さんは家事をしない』がドラマ化。兵庫県在住。月1回はどこかに出かけるという旅好きが高じて初のエッセイ『58歳、旅の湯かげん いいかげん
(扶桑社)を出版。「Voicy」で「ひうらさとるの漫画と温泉」を配信中。

イラスト/ひうらさとる、取材・文/矢沢美香

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『クウネル』NO.134掲載

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