ひうらさとるさん流大人旅の指南10/前編「女子旅も現地集合・現地解散でホテルは1人1部屋が理想」

元気に気分よく旅するための秘訣を、旅好き漫画家・ひうらさとるさんに取材。
体力、気力をキープできる予定の組み方から、相手に気遣いしなくてすむコツ、旅支度まで、大人が快適にラクに楽しめる旅のルールを伺いました。

荷物は身軽さが大事、でも心の身軽さはもっと大事。

高校時代からヨーロッパ、アジア、アフリカなどを旅し、国内では温泉三昧や好きなアーティストの「推し活旅」で各地を巡るなど、もはや旅は特別なイベントではないと話すひうらさとるさん。自由な時間を持てるようになった大人世代こそ、旅を楽しむちょうどいいタイミング、と言います。

「出張や実家への帰省、結婚式などのイベントのついでに少し足を延ばし、1泊か2泊のプチ旅行もよくします。一から計画するのは面倒……という人も、小さな機会を〝言い訳〟にすれば、旅に出るハードルが下がるのでは」

指南1/大人の体力を過信しない!

「観光は午前と午後で強弱をつけて。美術館は見るのも歩くのにも意外と体力を使うもの。ゆるさを持って行動を」

指南2/現地集合&現地解散が基本

「それぞれ都合があるし、行きも帰りもバラバラのほうが気がラク。人に合わせてばかりはフラストレーションに」

一人旅より、何人かでの女子旅も多いというひうらさん。

「大事なのは、お互いに気疲れしないようにすること!現地集合・現地解散、ホテルは1人1部屋が理想。いい大人ですからべったり一緒にいる必要なし。部屋での過ごし方も寝る時間も違うので、できるだけ一人になれる時間を確保すると気持ちもラクに」

観光や食事は一緒に行動。ただ、欲張りすぎはトラブルのもと。

指南3/観光と食事は一緒、ホテルは1人1部屋

「温泉旅館などは難しいですが、いちいち相手を気遣ったり、眠れなかったりするのでプライベートは確保したい」

「朝から晩まで予定をぎゅうぎゅうに詰めて疲れ切ってしまったり、食べすぎてお腹をこわしたりしては元も子もありません。無理がきかない年齢なので、日常のペースを崩さないよう何事もほどほどに。たとえば、いろいろ見て回るのは午後だけにして、午前中はホテル近くをぶらぶらする程度でのんびり過ごす。ランチコースを予約した日の朝食はごく軽めかコーヒーだけにするなど、1日の中でメリハリをつけて計画を立てるといいでしょう」

指南4/旅好きな人の誘いには乗っかろう

「私は旅に誘われたらまず断りません。そうすると誘いが増えて旅に行くきっかけが広がるし、新しい発見にも!」

指南5/1年間の旅予算を決めておくといい

「行き先で交通費や宿泊費が違うので、年間で旅の予算をプールしてその中でやりくり。安いホテルを探すのも得意に」

教えてくれた方

ひうらさとる

ひうらさとる

漫画家

『ホタルノヒカリ』『西園寺さんは家事をしない』がドラマ化。兵庫県在住。月1回はどこかに出かけるという旅好きが高じて初のエッセイ『58歳、旅の湯かげん いいかげん
(扶桑社)を出版。「Voicy」で「ひうらさとるの漫画と温泉」を配信中。

イラスト/ひうらさとる、取材・文/矢沢美香 

SHARE

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)