60代・グレーヘアに映える秋色コーデ。小和田妙子さんのおしゃれテクニックとグレーヘアの話
静岡県で、長年ご夫婦で写真館を営んできた小和田妙子さん。60代を迎えてから今は、日々の暮らしとおしゃれをInstagramで発信し、多くの共感を集めています。そんな小和田さんの新刊『60代からのおしゃれ 幸せになるシンプルなクローゼット』(KADOKAWA)には、春夏秋冬の65コーデとともに、心地よく、自分らしく装うためのヒントが詰まっています。
その中から、今回は“秋のおしゃれ”にフォーカスして一部をご紹介。ブラウンやベージュなど、秋らしいカラーをグレーヘアに美しくなじませるセンスはさすがです。
目 次
グレーヘアに似合う秋色コーデ
◎ベージュ系に濃いめの茶系を重ねて、
グレーヘアとなじませる
季節が秋ということで、どうしても茶系に目がいってしまうのは私の持つ固定観念がそうさせているのか…。茶色のコーディネートが多くなってしまいます。少し濃いめの茶系なら、グレーヘアとの相性がぎりぎりセーフ。
ブラウス(スタディオクリップ)、ニット、パンツ(マーガレット・ハウエル)、シューズ(KISSA)
このブラウスは襟から肩にかけてギャザーが寄っているので、ふんわりと優しいシルエットになっていて着丈も長め。
インナーには薄手のタートルネックを合わせています。首の部分と袖のリブ部分がかなり長いのでたくさん折り返してあります。ショップの方によると腕長効果がありますよとのことでした。そうなんだぁと感心しましたが、あまりにも長いので折り曲げるのに四苦八苦します。
ボトムスはブラウスの分量に合わせて少々太めを選んでいます。シューズは秋らしいバックスキンのローファーがこの日の気分でした。
◎同系色のコーデに
自作のブローチでアクセントをつける
スナップカーディガン、ソックス(無印良品)、シャツ(MHL.)、スカート(スタディオクリップ)シューズ(ロイドフットウェア)ブローチ(自作)
ミノムシのように全身茶系ですが、同系色のブラウスと自作のブローチをポイントにしています。茶系でもチョコレート色のような、こんなミノムシ色のコーディネートにはグレーヘアもしっくりなじみます。
スナップカーディガンはいろいろなブランドが出していますが、リーズナブルで、そこそこよい品質の無印良品製は、色違いで何枚か持っていました。
がしかし、これも処分の憂きめに遭い、残ったのはこの茶色と黒です。紺や白は同じようなテイストのカーディガンとかぶるので処分対象に。かつては、気に入ると色違いをそろえて似たような服が多かった…反省。
60代、グレーヘアで“変な”ヘアスタイル
60歳を過ぎた頃から白髪染めをすると頭皮に違和感があり、染める回数が減りました。
すでに髪はショートスタイルでしたので、自分で少しずつグレーヘアに移行させようと、頭頂部だけ3段ほど明るいカラーを入れて。6〜7か月を過ぎると、髪色は自然に全体がグレーになりました。
美容室で、「変にしてください」とオーダー。今は何も言わなくても「変」にしてくれます。
いざグレーヘアになると、なんだかさびしげに見えて、カットに行った際、思いきって「変にしてください」とオーダーしたところ、
「個性的にということですね」と理解していただき、今のスタイルに至っています。
夫も最近では見慣れたのか、私が「変?」と言うと、「変じゃない」と答えてくれます。
それってある意味、失敗?
PROFILE
小和田妙子/おわだ・たえこ
静岡県在住。夫とともに32年間、写真館を営んできたのち、現在は日々の暮らしやおしゃれをInstagram(@taechan1001)で発信。グレイヘアを生かしたトラッドスタイルや、無理をしないシンプルなおしゃれが共感を呼んでいる。
年齢を重ねても、自分らしくおしゃれを楽しむためのヒントが満載。小和田妙子さんのスタイルブック、好評発売中!
『60代からのおしゃれ 幸せになるシンプルなクローゼット』
Instagramフォロワー8.3万人、小和田妙子さんの待望の初著書。春夏秋冬の65コーデとともに、年齢を重ねても心地よく、自分らしく装うためのヒントを綴った一冊。派手すぎず、地味すぎない、そんな“大人のトラッド”を軸に、グレイヘアに映える着こなしを、美しい撮りおろし写真とエッセイで紹介しています。
『60代からのおしゃれ 幸せになるシンプルなクローゼット』
(KADOKAWA)