元アイドルのクリエイター藍田美豊さん&モデルの娘と母娘で登場!55歳のロックなデニムコーディネート

おしゃれや暮らしの、素敵な「同志」ふたり組に登場いただき、「好きなもの」をおすすめし合う(トレードする)連載。第3回目は、元アイドルでクリエーターの藍田美豊さんと、娘の入夏さんのファッションをお届け。打ち合わせなしでデニムが揃い、撮影前から息ぴったり。おしゃれすぎる2人に、これまでのファッションの歩みもインタビュー。

PROFILE

藍田美豊さん

80年代にアイドルグループ「少女隊」として活動。現在は刺繍好きが高じて、作品の販売やワークショップなど開催するほか、地元のドーナツショップで働く。デビュー40周年を機に、幅広い活動を予定している。
Instagram:@miho_aida

入夏さん

雑誌や広告、CMなどさまざまな媒体で、幅広いブランドの洋服を着こなすモデル。ニューヨーク留学時代に洋服のカスタマイズに目覚め、自身のブランド『dbcnippon』を立ち上げる。デザイナー/バイヤーとしても活躍中。
Instagram:@iruka__offi

藍田美豊さん母娘ファッションの歩み

小さい頃から美豊さんのことを「美豊」と呼ぶ、娘の入夏さん。2人は性格も似ていて、喧嘩をしたことがないという。

「幼稚園生のとき、編み上げのブーツを履いていました」と、生粋のファッショニスタだったという入夏さん。おしゃれな母、美豊さんに強い影響を受けたと話す入夏さんのファッション遍歴から、2人のファッション観を紐解きます。

入夏さん

私が洋服好きで、ファッションブランドを立ち上げたことも、美豊の影響が大きいと思う。小さい頃から、素敵なセレクトショップや古着屋さんにたくさん連れて行ってくれたよね。

美豊さん

私的に絶対に着せたくない服があって(笑)。入夏が小さい頃、今みたいに選択肢が多くなかったから、わざわざ通販で買ったり、並行輸入しているようなお店を探したな〜。

入夏さん

みんなと同じような洋服を着たい時期もあったけど…(笑)。今日私が着てるGジャンとか、美豊が着ているオーバーオールみたいなスタイルが多かった気がする。この間アルバムを見返していたら、幼稚園生で編み上げのブーツを履いてたよ。重たいし、一人だけ履くの時間かかっただろうな。でも、今見ても色褪せない素敵な洋服をたくさん着させてもらってた。

美豊さん

実はこのオーバーオールは、入夏が小さい頃に着ていたオーバーオールと全く同じものなんだよ!古着屋さんで見つけて思わず買っちゃった。

入夏さん

気づかなかった!全く同じもの?すごいね。

美豊さん

だから今日はこれ着ていこうって決めてたんだ。

「入夏が1歳ごろ。私がボーイッシュな服ばかり着せていたので、よく男の子に間違えられました」(美豊さん)

『セントジェームス』のバスクシャツとデニムを着た入夏さん。「ビーズのヘアピンもかわいくて、お気に入りでした」(美豊さん)

入夏さん

今でも覚えているのが、中学生になったとき、美豊に「あなたは洋服が好きすぎるから、これからは自分で買ってね」って言われたの。

美豊さん

えー!そんなこと言ってたの?全然覚えてなーい(笑)。

入夏さん

そうだよ〜。自分で買うようになったから、一時期はトレンドのものを着たりしたけど、なんだかんだ古着っぽいテイストや、ロックなテイストに戻ったって感じだね。

美豊さん

それにしてもうちの一家は、本当にみんな洋服が好きだよね。私ももちろん大好きだけど、やっぱり一番は入夏だと思う。

入夏さん

弟や妹におさがりをあげることはしょっちゅうだね。洋服が好きだからこそ、バトンタッチしていくことも大切にしている。美豊やおばあちゃんから受け継いだものもたくさんあるよね。

美豊さん

一緒に住んでいた頃は、シェアもたくさんしたね!入夏の家にお泊り行ったとき、借りることや貰うことも多いね。かわいいと思えるものしかないから、サイズさえ合えば何でも着ちゃう。

入夏さん

今日は打ち合わせしなかったけど、2人ともデニムが合って不思議とバランスよかったね。美豊はいつも派手だけど、今日は少し落ち着いてる気がする(笑)。一般的にはヒョウ柄のコートは充分派手だと思うけど。

美豊さん

そもそも生きてきた環境が一緒で、好きなものも一緒だから、自然とマッチするのかもね。

入夏さん

そのヒョウ柄のコート、お店で見つけたら私もきっと買ってると思う!

美豊さんと3兄弟。長女の入夏さんは一番左。全員『プチバトー』の服を着ているそう。

藍田美豊さんのデニムスタイル

ヒョウ柄のコート(いただきもの、ブランド不明)、オーバーオール(古着)、中に着たニット(ジョンスメドレー)、スニーカー(スラックフットウェア

入夏さんが小さい頃に着ていた古着のオーバーオールと全く同じものを運命的に手に入れたそう。ヒョウ柄のコートをデニムで引き立てる、大人の遊び心満載のコーディネートに。

「きっと入夏がクールでかっこいい系のスタイリングだろうなと思ったので、反対でかわいい系を意識しました。マダムな印象になりそうなヒョウ柄をデニムやスニーカーでカジュアルダウン。スニーカーは入夏にプレゼントしてもらったものです」(美豊さん)

胸元には、重ね付けしたネックレスと古着のバンダナでアクセントを。

「柄オン柄がとにかく大好き!」と、靴下もあえて柄もの。デニムの裾は多めにロールアップして、カジュアルに。

入夏さんのデニムスタイル

Gジャン(H&M×バスキアコラボ)、デニム(ディーゼル)、中に着たタンクトップ(ノーブランド)、ブーツ(ALM.)、ベルト(TOGA

セットアップ的に、同じ色のデニムアイテムを合わせたデニムオンデニムを披露してくれた入夏さん。

「私のファッションの原点は、Gジャンかもしれません。オーバーサイズで、大きなワッペンや刺繍、袖のレース、ダメージ加工など凝ったデザインがお気に入り。セットアップ風に着てみました」(入夏さん)

あえてシンプルなタンクトップを中に着ることで、GUNDAのネックレスが映える。

打ち合わせをしなくても、デニムの色まで揃うとは…!さすが、息ぴったりのソウルメイト。

次回の記事は、2人がお互いの1アイテムをトレードして、それぞれに似合うスタイリングをしてくれたので、その様子をお届けします。どうぞお楽しみに。

(おまけ)インタビュー中の2人

撮影/森川英里、取材・文/阿部里歩

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この記事の
プレミアムメンバー

藍田美豊

神奈川県逗子生まれ、逗子暮らし。80年代はアイドルグループ「少女隊」として活動。現在は刺繍好きが高じて作品の販売やワークショップなど開催する他、地元のドーナツショップでも働いています。
Instagram:@miho_aida

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