パリに行く人、行きたい人注目!美味しくておしゃれな手作りアイスクリームの店がブームです

パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARISの主宰・荻野雅代さんと桜井道子さんおふたりが、毎月交替でフランスから日々の暮らしをご紹介。今月は桜井さんが、じわじわとブームを感じているという「パリの新世代アイスクリーム店事情」について教えてくださいました。
目 次
パリでは今、アイスクリーム屋さんに行列ができている
みんなが一度に飛びつくような流行というものがあまりないお国柄とはいえ、地味なブームはいろいろあって、パリを歩いていてふと、「◯◯のお店が増えたな」と気がつくことがあります。
たとえばサードウェーブ系のコーヒーショップは、ここ数年で驚くほど増え、さまざまなドリップ方法のコーヒーを飲めたり、焙煎所も兼ねている本格的なお店ができたりして、昔ながらのカフェとすっかり共存しています。
同じように、ここ数年の間に確実に増えたのが、新世代のアイスクリーム屋さんです。長らくパリで一番美味しいアイスクリームと言われてきたサン・ルイ島のベルティヨンをはじめ、手作りアイスクリームの名店は昔からありましたが、このところ、若い世代が新しい感性で作る、美味しいアイスクリームが食べられるお店が増えています。
そういうお店はバニラやチョコレートなどの定番を必ず置かねばならないという固定観念はなく、旬の食材を使って、そのとき作りたいフレーバーだけを置いているので種類は少ないけれど、入れ替わりも早いので飽きません。
アイスクリームとワインの秀逸なマリアージュ『Folderol』
このパリの新世代アイスクリームを代表する二店が、『Folderol(フォルドゥロル)』と『JJ Hings(JJヒングス)』です。

いつも行列ができている『Folderol』。水曜〜日曜の午後4時から開店という時間的なハードルの高さ、そしてちょっと外れたロケーションにあるにも関わらず、人気は衰えない。(住所:10 Rue du Grand Prieuré 75011 Paris)
2020年末に開店した『Folderol』は、パリに初めて登場したワインバー&ショップ兼アイスクリーム屋さんで、そのアイスクリームの美味しさと、グラスワインとのマリアージュの楽しさが評判を呼び、今も行列が絶えません。

この日はシチリア島のオレンジ&クリームアイスに、同じくシチリア島のスパークリングワインを合わせて。感動の美味しさ。
シチリア島のオレンジ&クリーム、コールドブリュー(コーヒー味)、ピーチのソルベ…とにかく感動の味。
毎朝手作りされるワッフルもぜひご賞味あれ!『JJ Hings』

サン・マルタン運河近くでおいしいアイスクリームといえば必ず名前が上がる店、『JJ HINGS』。週末の午後にはながーい行列ができる。(住所:46 rue Bichat 75010 Paris)
『JJ Hings』は、ニュージーランド出身のオーナーが、新鮮な旬の食材を使うことにこだわって手作りするアイスクリームが人気のお店。

ここでしか味わえないフレーバーのアイスクリームは絶品。写真は玄米茶&醤油キャラメルソース&蕎麦。
普段カップで食べる人も、ここのスペルト小麦粉と焦がしバターを使って毎朝作られるコーンがとても美味しいので、ぜひ試してほしいです。
まだまだある、パリで話題のアイスクリーム店!パリ散歩のお供にどうぞ
\ソフトクリームのお店La Combine/
\コーヒーショップのソフトクリームが人気Grave/
\最近話題のアイスクリームショップBrigat/
ちょっとレトロなアイスクリームショップという風情の『JJ Hings』も夜は10時まで、ワインバーの『Folderol』はより遅くまで開いていて、夜な夜なアイスを楽しめるのもこの新世代アイスクリーム屋さんの特徴かもしれません。夜のパリを散歩しながら食べるアイスの味は格別です。
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トリコロル・パリ
荻野雅代さんと桜井道子さんのユニット。パリとフランスにまつわる情報サイトTRICOLOR PARISを主宰。最新ニュースやカルチャー、旅行・観光情報をはじめ、さまざまな情報を発信している。初のエッセイ『フランスの小さくて温かな暮らし365日~大切なことに気づかせてくれる日々のヒント』(自由国民社)は6万5000部のヒットに。
https://tricolorparis.com/