【50代ひとり暮らし】年齢を言い訳にしない!お酒をやめて筋トレを始め、家のリフォームも始めました

スタイルは違えど、自由さ、自分らしさが煌めく!大人ならではのひとり暮らしは楽しくて深遠です。編集者・文筆家の小林孝延さんの家を訪ねました。
家をリフォームしながら、自分自身も立て直し。
「西日が美しく入るリビングが特に好きな空間です。天井と壁を塗り替え『カール・ハンセン』のラウンドテーブルとYチェアを導入したのですが、美しい家具は心を豊かにしてくれる。動物たちに多少傷つけられたり汚されたりするのは覚悟のうえで、美しいもの、心が動くものと共に暮らしたいと思うようになりました」

『カール・ハンセン』のテーブルとYチェアに明るい光が降り注ぐダイニング。
以前はリビングで動物たちと寝ていたこともあるという小林さん。ひとり暮らしになった今は、息子の部屋は寝室と趣味の部屋に、娘の部屋は仕事部屋へと改装し、空間を贅沢に活用しています。

長男が巣立った部屋を寝室兼趣味の部屋に。ベッドと照明は『トラックファニチャー』。ベッドの隣には猫用の2段ベッド。福ちゃんの定位置はベッドの足元。
動物たちとの暮らしをSNSで発信する機会も増え、おしゃれなインテリアや丁寧な暮らしぶりに注目が集まるようになりました。

使いやすくリフォームしたキッチン。床は傷が付きにくいモールテックスに変え、木材やタイルでリビングとつながる空間に。
「実は帰宅したら缶チューハイを飲んでそのまま寝落ちしちゃうような時期もあったんです。でもこのままじゃいけない。年齢を言い訳にしないでやりたいことをやらなくてはと、お酒をやめて筋トレを始め、ちょうどその頃リフォームも始めました。家を直しながら、自分自身もリフォームしていったような感覚です」
今の暮らしは何点ですか?とたずねると「まだ手直しは必要ですが満足度は100点」と、笑顔で答えてくれました。

『カール・ハンセン』のテーブルとYチェアに明るい光が降り注ぐダイニング。
小林孝延さん自宅の間取り図。

築35年、約150平米の3LDK。マンションながら緑に囲まれた環境で、庭感覚のバルコニーは動物たちの通り道になっており野良猫の保護にも貢献。そのうち4匹が家族に。
PROFILE
小林孝延/こばやし・たかのぶ
編集者・文筆家 58歳
出版社でライフスタイル誌や書籍の編集を手がけ昨年独立。犬の福と4匹の猫と暮らす。著書に『妻が余命宣告されたとき、僕は保護犬を飼うことにした』(風鳴舎)。
『クウネル』2025年5月号掲載 写真/玉井俊行、取材・文/吾妻枝里子、間取りイラスト/丹下京子