【小林麻美さん連載】後編/大好きなお茶を味わい、美しい物を見て触れる。これからの人生、大切な自分のための時間。

小林麻美さん ハーブティー

おしゃれミューズ 小林麻美さんの人気連載。小林さんの生活には、お茶が欠かせません。そのお茶を注ぐ美しい陶磁器や茶器を見て触れることは、小林さんの心を優しくしてくれるのだとか。前編に引き続きお茶にまつわるお話です。

朝起きて まずキッチンへ行き
ネスプレッソのカプセルをセット
フレーバーコーヒーを飲みながら
新聞を読んで 私の一日が始まる
朝 パンを食べるときは
バターとピーナッツジャムに蜂蜜
そして Lipton の紅茶のティーバッグ
和の朝ごはんのときは
「お〜いお茶」の抹茶入り玄米茶
私の一日には様々なお茶が登場する
両親がとにかくお茶 日本茶が大好きで
だから私も日本茶をたくさん飲んで育った

紅茶には18才のときの忘れられない思い出がある
高輪プリンスホテルのラウンジの奥に
いつも reserve のプレートがあるテーブルがあった
ある日 ルームキーを持った柴田錬三郎さんが
その席にすっと座られた
何も言わずに「いつものお茶」がサーブされ
ゆっくりと 庭を眺めながら飲んでいらした
そのお茶はフォートナム・アンド・メイソンの
アールグレイだった
生まれて初めて アールグレイという紅茶がある事を知った
今は昔 の思い出


高いお茶も
スーパーで手軽に買えるお茶も
美味しければ 幸せ


●tea1

小林麻美さん モスリンコットンティー
中国とチベットの花や果実の甘い香りが秀逸。マルコ ポーロ〈100g 缶入り〉¥2,800・〈モスリンコットンティーバッグ 30個入り〉¥3,200(マリアージュ フレール銀座本店☎03-3572-1854)

香り高い紅茶を楽しみたいときは、マリアージュフレール。中でも、エキゾチックなこの香りが好き。


●tea2

小林麻美さん ダージリン
ダージリンにローズ精油とカモミールをブレンドしたスペシャリテ、アンバー40g ¥1,800・ダージリン タルザム茶園2019ファーストフラッシュ30g ¥1,900(ウーフ東京店☎03-6450-6998)

兵庫県芦屋市に本店をもつ、紅茶のインポーターでもある方が店主の紅茶専門店。この時期ならではのおすすめは、ダージリンのファーストフラッシュです。


●tea3

小林麻美さん ね紅茶
ね紅茶〈紅茶6個入り〉¥1,000
小林麻美さん いぬ茶
いぬ茶〈緑茶6個入り〉¥1,000
小林麻美さん 茶一揃え
茶ひと揃え十種¥1,300(山壽杉本商店 http://www.cha-yamasu.co.jp)
/

お茶が嫌いな人はいないと思うから、手軽なプレゼントにも最適です。可愛い犬と猫のティーバッグを見つけました。


●tea4

小林麻美さん ハーブティー
カレンデュラのハーブティー
小林麻美さん ハーブティー袋
〈右から〉花びら&レモングラス入り5g・花3つ入り各¥1,000・花びら5g ¥1,200(廣田農園 http://rainbow-note.com/calendula)
/

珍しいお花のお茶をいただきました。淡路島カレンデュラという食用キンセンカのハーブティーは、ほんのり潮の香り。


部屋に花を…
テーブルにコーヒーを…
窓に風を…
大好きな時間

不思議と縁のある友人は次々繋がって
まーるい円の中
私の大好きな深川製磁は
共に日本画を習う仲の良い友人の御実家
六本木のサロン(ザ・ハウス)は
都会のど真ん中ということが 信じられない静かな空間
癒されに時々立ち寄る
断捨離と言いながら やっぱり
素敵な器の誘惑に負けて買ってしまう
小さな器ひとつでも幸せな気持ちになるから不思議
美しい物を見て触れると 心が優しくなる

この器(写真・下ギャラリー1枚目)は世界でたったひとつ
深川製磁のアートディレクターの
深川惠以子さんが
私のために作ってくれたもの
惠以子さんとは同じ歳だから いろいろ話も合う
お互いに子供が巣立ち これからは 自分のための時間を
大切にしていきたいと思う
これからの人生は 友達が大切だって
つくづく思う 今日この夏です

唯一無二の深川惠以子さんの作品。
小林麻美さん 深川製磁内観
【深川製磁 The House 六本木】 住)東京都港区六本木3-15-11 HOMAT WEST No.120 ☎︎)03-3589-5520 営)11:00~19:00 休)火曜
/
佐賀の有田焼の老舗窯元、深川製磁のコンセプトショップは、都会の喧騒を忘れる隠れ家的な空間。伝統的な陶磁器からモダンな茶器まで商品が一堂に。

日常使いの私物。

小林麻美さん ギャラリー1
コーヒーはさまざまなマグカップで。
日本茶は深川製磁の器で。
唯一無二の深川惠以子さんの作品。
紅茶はヘレンドのティーポットで。
/

『ku:nel』2019年9月号掲載
文・写真 小林麻美/編集 黒澤弥生

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