”好き”が原動力。かごバッグ制作を発進したスタイリングディレクターの挑戦。

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ものを選ぶ側から、作る側に立つ新しいチャレンジをスタートさせたスタイリングディレクターの古牧ゆかりさん。一歩を踏み出した経緯や、こだわりについて教えていただきました。

2020年春。小牧ゆかりさんが、かごバッグのブランド「カーゴ」を始めたというニュースが到着しました。本業のキャリアを順調に重ねる中で、新たな分野に踏み出したのはいったいなぜなのでしょうか?

「パリ暮らしの経験や世界を旅した経験も含めて、自分自身のバックグラウンドを生かしたいと思ったのがきっかけです。年齢を重ねるにつれて、その思いが強くなってきたんです」
そこで同じく一歩を踏み出したいという思いをもつPR業を営む同年代の友人、林田美香さんと合流することになったといいます。
「やりたかったことを実現しようと。それが、好きなかごバッグ作りへと集約していきました」

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目指すは自分たちが心から欲しいと思える、世の中にありそうでないかごバッグ。かごバッグ本体は王道である天然素材でなく、あえてビニール素材を選択しました。
「ビニールは丈夫で発色もいいです。そんなチープシックなかごバッグの楽しさを、大人にもぜひ知ってほしいという思いが基本になっています。それを大人が満足できる品質に仕上げるには、一から作るしかないという考えに至りました」

しかし、イメージを形にしてくれる工場探しは困難を極めました。
「ものづくりに携わるのは初めて。工場に片っ端から問い合わせては、すげなく断られる日々が続きました。林田さんの知人を介して工場を紹介してもらったことで、やっと光明が差してきて。PR歴の長い彼女のネットワークに助けられた形です」

いざ、進み始めると「古牧さんはもの作りにかける情熱がすごい」と付き合いの長い林田さんも圧倒されるほどの勢いで、何度もパターンを引き直したり、最適な素材を検討し、本領を発揮。二人の奮闘はときに深夜まで及びました。

そうして迎えた昨年末、構想2年のかごバッグがついに完成。展示会でお披露目すると、軽くてポップなかごバッグは多くの共感を集めました。
「50代の挑戦ということでの反響も大きかったですね。でもやはり一人では無理で。同じ志をもつ友人と一緒でこそ夢を形にできたのだと思います」

両サイドにはマチを調節できるように、編み上げのドローコードをつけたのもポイント。

スポーティなドローコードは、きれいなPVC素材の内袋ともあいまって、絶好のアクセントに。

できあがったばかりの製品を、林田さんと真剣にチェックする古牧さん。

透けるデザインにわくわく。かご色が3色、内袋は各2色の全6色。今後はシーズンごとに新しい内袋を提案する予定。A4書類が収まるサイズ感、持ち疲れしにくいハンドルが特徴。各12,800円

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